FXの移動平均線とは?勝てる見方や相性の良いインジケーターを大公開!
FXの移動平均線は、短期や中期、長期でトレンドの把握できる折れ線グラフで表したものです。
移動平均線を正確に把握することで、トレンドに沿ったエントリー・決済を行えます。
移動平均線は多くのトレーダーが活用しており、FXで安定的に稼ぐためには必要不可欠といっても過言ではありません。
しかし、必要不可欠な知識だからこそ、あやふやな知識を取り入れてしまうと、トレードで勝てない可能性があります。
本記事では、移動平均線の概要からメリット・デメリット、見方まで分かりやすく解説します。
「移動平均線について知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
すでに移動平均線を使っている方向けに、相性の良いインジケーターなども大公開しております。
目次
FXの移動平均線とは?
移動平均線とは冒頭でお話したとおり、ある一定期間の価格の平均値をグラフ上に線で表したものです。
価格のトレンド(方向性)を視覚的に把握しやすくするために使われます。
- 移動平均線の種類
- 移動平均線の計算方法
移動平均の基礎を理解するためには、種類と計算方法を知っておく必要があります。
種類と計算方法を知ることで、トレードの際に正しく使用することが可能です。
それでは、項目ごとに詳しく見ていきましょう。
移動平均線の種類
移動平均線は主に4つの種類があります。
単純移動平均線(SMA: Simple Moving Average)の概要 |
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・一定期間の終値の平均を計算したもの ・もっとも基本的な移動平均線 ・ノイズをならして、トレンドの方向性を見やすくする |
指数平滑移動平均線(EMA: Exponential Moving Average)の概要 |
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・最新の価格により大きな重みを置いて平均を計算 ・SMAよりも価格変動に敏感 |
加重移動平均線(WMA: Weighted Moving Average)の概要 |
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・指定期間内のデータに異なる重みをつけて計算 ・EMAよりもさらに重みの与え方が自由 |
平滑移動平均線(SMMA: Smoothed Moving Average)の概要 |
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・過去のすべてのデータを均等に考慮 ・ノイズを大きく抑えて、トレンドの本質を捉えやすい |
移動平均線の種類は、「単純移動平均線」「指数平滑移動平均線」「加重移動平均線」「平滑移動平均線」です。
「単純移動平均線」は長期トレード向きで、「指数平滑移動平均線」が短期トレード向けとなります。
加重移動平均線はカスタム戦略に合わせた分析が得意で、平滑移動平均線は大局的なトレンドを把握できます。
それぞれ違った特徴があるため、特徴を理解したうえでトレードに活かすことが大切です。
移動平均線は主に4つの種類があり、それぞれ適した使い方があるので、まずは種類ごとの使い分けを意識しましょう。
移動平均線の計算式
移動平均線の計算式も種類ごとによって異なります。
移動平均線の種類ごとの計算式は下記の通りです。
冒頭でお話した通り、移動平均線は各線によって計算式が異なります。
一般的には、「単純移動平均線」や「指数平滑移動平均線」を使用することが多いので、2つの計算式を覚えましょう。
また、計算する際に「何を計算できるのか」という点も把握する必要があります。
あなたが「なんのデータを知りたいのか」を把握することで、各線の計算式の使い分けが可能です。
使い分けをすることで、あなたの知りたい情報を得られます。
移動平均線は各線によって計算方法が異なり、計算式を理解することで知りたいデータを正確に把握できます。
移動平均線は複数の種類があり、それぞれ計算方法が異なると覚えておきましょう。
移動平均線のメリット・デメリット
移動平均線の基本的な知識を理解したら、メリット・デメリットを把握しましょう。
移動平均線のメリット・デメリットを理解することで、あなたにとって合うかどうか分かります。
- 移動平均線のメリット
- 移動平均線のデメリット
それでは、移動平均線のメリット・デメリットごとに見ていきましょう。
移動平均線のメリット
移動平均線のメリットは主に5つです。
移動平均線のメリットの詳細 |
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・トレンドの視覚化ができる ・ノイズ(価格のブレ)を平滑化できる ・他のテクニカル指標と組み合わせやすい ・長期でも短期でも柔軟に使える ・客観的な判断基準を提供してくれる |
移動平均線の最大の魅力は、トレンドを一目で視覚化できるという点です。
例えば、「単純移動平均線」と「指数平滑移動平均線」を引くことで、短期と長期のトレンドを把握できます。
また、全体の方向性だけを抽出するため、ノイズに惑わされにくくなります。
他のテクニカル指標と組み合わせやすいため、多くのトレーダーも取り入れているテクニカル指標です。
移動平均線はトレンド全般の流れを把握ができ、他のテクニカル指標と組みやすいのがメリットです。
移動平均線のデメリット
一方、移動平均線にはデメリットも存在します。
移動平均線のデメリットの詳細 |
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・反応が遅れる ・レンジ相場に弱い ・設定期間の選び方で結果が大きく変わる ・価格に引っ張られる可能性がある ・未来を予測することはできない |
移動平均線は「過去の価格に基づいて計算」されるため、価格の急変やトレンドの転換には後から反応します。
そのため、急騰・急落後のシグナルが出るのが遅れると覚えておきましょう。
特に、レンジ相場や指標トレードの取引は不向きと考えられます。
また、現在・過去の相場状況を確認するツールのため、未来を予測することはできません。
移動平均線は、急な変動への対応が遅くなることがあり、未来予測が難しいというデメリットがあります。
移動平均線のメリット・デメリットを理解することで、あなたのトレードスタイルに適しているかどうか判断できます。
移動平均線の期間
移動平均線の期間設定はトレードスタイルによって異なります。
期間 | 名称 | 主な用途 | 対象トレーダー |
---|---|---|---|
5日 | 超短期移動平均線 | スキャルピング・デイトレード | 超短期派 |
10日 | 短期移動平均線 | スキャルピング・デイトレード | デイトレ・スイング |
25日 | 短期〜中期移動平均線 | 基準線、転換点の判断 | 多くのトレーダーが参照 |
50日 | 中期移動平均線 | 中期トレンドの方向性確認 | スイング〜中長期 |
75日 | 中期〜長期移動平均線 | 強いサポレジラインとして活用 | 中期派 |
100日 | 長期移動平均線 | トレンド転換の確認 | 長期投資派 |
200日 | 超長期移動平均線 | 経済・市場全体の方向性把握 | 投資家、プロトレーダー |
スキャルピングのように、短期トレードであれば期間が短い傾向があります。
一方で、スイミングトレードやポジショントレードは期間を長く設定すると覚えておきましょう。
中には、短期線と長期線を駆使して、さまざまな期間のトレンドを把握する方法もあります。
移動平均線の期間の設定はトレードスタイルによってことなるため、用途にあった設定を心がけましょう。
「移動平均線の最強設定を知りたい」という方は、下記のURLからご参照ください。
移動平均線のおすすめの最強設定4選!相性の良いインジケーターを大公開!
筆者としては、短期・長期の2本のSMAを組み合わせるのがおすすめです。
移動平均線の見方
移動平均線の基礎知識を身につけたら、実践的なトレード方法・見方も覚えましょう。
移動平均線の見方を理解することで、トレードの際に正しく活用することが可能です。
- 線の傾きでトレンドを判断する
- 価格と移動平均線の位置関係を見る
- 交差しているか確認する
- サポートラインやレジスタンスラインとして活用
- 複数のMAを組み合わせて見る
移動平均線の主な見方は5つです。
それでは、移動平均線の見方を詳しく見ていきましょう。
線の傾きでトレンドを判断する
移動平均線は、線の傾きでトレンドを判断できます。
移動平均線でトレンドを確認する方法は下記の通りです。
傾きの方向 | 意味 |
---|---|
右上がり | 上昇トレンド(買い優勢) |
右下がり | 下降トレンド(売り優勢) |
横ばい | レンジ相場(方向感なし) |
上昇トレンドの場合は、右上が有になっているかどうか確認してください。
一方で、下降トレンドであれば、右下がりかどうか確認しましょう。
レンジ相場は横ばいになることが多いので、合わせて覚えておくと便利です。
移動平均線は線の傾きで、上昇トレンドや下降トレンド、レンジ相場を判断できます。
価格と移動平均線の位置関係を見る
移動平均線は価格と移動平均線の位置関係を見ることも大切です。
価格と移動平均線の位置関係の考え方は下記のとおりです。
上昇トレンド:価格が移動平均線の上にある 下降トレンド:価格が移動平均線の下にある |
上昇トレンドの場合は、価格が移動平均線の上にあります。
一方で、下降トレンドであれば、価格が移動平均線の下にあると覚えておきましょう。
価格とMAの乖離が大きすぎると「戻し」が起きることが多いのでご注意ください。
移動平均線は価格と移動平均線の位置関係を見ることで、トレンドの方向性を把握できます。
交差しているか確認する
移動平均線は、交差しているか確認しましょう。
では、具体的に移動平均線が交差すると、どうトレンド判断をできるのでしょうか。
ゴールデンクロス(買いサイン) |
---|
短期移動平均線(例:5日)が長期移動平均線(例:25日)を下から上に突き抜ける 上昇トレンド開始のサインとされます |
デッドクロス(売りサイン) |
---|
短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に突き抜ける 下降トレンド開始のサインとされます |
移動平均線はゴールデンクロスの発生時に上昇トレンドになる傾向があります。
一方で、デッドクロスが発生した場合は、上昇トレンドという判断ができます。
移動平均線は、ゴールデンクロス・デッドクロスの発生時にトレンドを把握できます。
「ゴールデンクロス・デッドクロスについて知りたい」という方は下記のURLからご確認ください。
ゴールデンクロス/デッドクロスを徹底解説!オススメ設定値&勝率を上げるコツ!
複数のMAを組み合わせて見る
移動平均線は、複数のMAを組み合わせて見ることでトレンドの判断が向上します。
短期や中期、長期3つの線でよく使われるパターンは下記の通りです。
各線の適正期間 |
---|
短期線(5日) 中期線(25日) 長期線(75日~200日) |
トレンドが強いときの特徴 |
---|
短期線 > 中期線 > 長期線 → 強い上昇トレンド 短期線 < 中期線 < 長期線 → 強い下降トレンド |
基本的には、長期戦のトレンドの方が短期線よりも優先されることが多いです。
また、3本の移動平均線だけではなく、短期線と長期線の2本を組み合わせるトレーダーもいます。
短期線 | 長期線 |
---|---|
10 | 100 |
20 | 200 |
短期線と長期線の2本で組みあわせる場合は、上記の組み合わせがおすすめです。
シンプルにトレンドを判断したい方は、短期線と長期線だけでも十分トレンド判断できます。
移動平均線は、短期線や中期線、長期線をそれぞれ組み合わせることで、トレンド判断の質が高まります。
サポートやレジスタンスとして活用
移動平均線は、時にサポートやレジスタンスとして活用できます。
サポートライン・レジスタンスラインとして活用されるケースは下記の通りです。
価格が移動平均線に接触したところで反発するケース 移動平均線を下抜け・上抜けたときは、トレンド転換するケース |
価格が移動平均線に接触したところで反発するケースに活用します。
また、移動平均線を下抜け・上抜けたときは、トレンド転換するケースなども存在します。
基本的に、移動平均線を2本から3本の時に、サポートやレジスタンスとして活用すると覚えてください。
サポートやレジスタンスとして活用することで、トレンドの方向性だけではなく反発にも対応可能です。
移動平均線は複数の線で見ると、サポートラインやレジスタンスラインとして活用することも可能です。
以上が、移動平均線の見方です。
移動平均線は、線の傾きでトレンドを判断することが可能です。
価格と移動平均線の位置関係を見ることで、トレンドの反発の対応もできます。
状況に応じて、サポートラインやレジスタンスラインとしても活用できます。
移動平均線の見方をマスターすれば、相場の方向性を正確に把握できます。
移動平均線と相性の良いインジケーター4選
中には、「移動平均線だけではなかなか勝てない」という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな悩みを持つ方向けに、「相性の良いインジケーター」をご紹介します。
- MACD
- RSI(相対力指数)
- ボリンジャーバンド
- ストキャスティクス
移動平均線と相性の良いインジケーターは全部で4つです。
それでは、それぞれのインジケーターの概要や相性の良い理由を見ていきましょう。
MACD
2本のEMA(短期と長期)をベースにした指標でトレンドの勢いや転換点を判断できます。
移動平均線とMACDの相性が良い理由 |
---|
・移動平均線の理論に基づいているため、分析ロジックが共通 ・MACDラインとシグナル線のクロスでトレンド転換を補える |
移動平均線はトレンドの方向性を見ることが可能ですが、トレンドの勢いや転換点を確認できません。
MACDはトレンドの勢いや転換点を把握できるため、移動平均線の欠点を補うことが可能です。
移動平均線はMACDと併用することで、トレンドの方向性だけではなく勢いや転換点を把握できます。
MACDに関するページや商品は下記のURLからご確認ください。
MACDとは?ゴールデンクロス・デッドクロスを活用した手法3選!効率的な使い方を大公開!
RSI
RSIは、過去の価格変動をもとに、相場の買われすぎ・売られすぎを数値(0~100)で示すオシレーター系指標です。
移動平均線とRSIの相性が良い理由 |
---|
・RSIは移動平均線が判断できない「勢い」や「反転タイミング」を補える ・移動平均線でトレンドを確認し、RSIでエントリータイミングを探るのに最適 |
RSIは、移動平均線が判断できない「勢い」や「反転タイミング」を補えます。
つまり、移動平均線でトレンドの方向性を見ながら、RSIでエントリーのタイミングを探ることが可能です。
エントリーポイントを適切に判断できれば、トレンドに沿った質の高いエントリーを行えます。
移動平均線はRSIと組み合わせることで、トレンドの方向性だけではなくエントリータイミングも向上させられます。
RSIに関するページや商品は下記のURLからご確認ください。
RSIとは?勝率の高いエントリーポイント・売買シグナルを大公開!(2025年最新版)
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは、価格の標準偏差を加味して上下に±1σ、±2σなどのバンドを表示できるインジケーターです。
移動平均線とボリンジャーバンドの相性が良い理由 |
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・中心線に移動平均線を使っているため、連携しやすい ・ボラティリティ(価格の変動幅)を視覚的に捉えつつ、移動平均線で方向性を確認できる |
ボリンジャーバンドは、もともと移動平均線を基準に考えられているため相性抜群です。
バンドを駆使することで、トレンドの方向性だけではなく、トレンドの反発を判断できます。
筆者としては、移動平均線と±2σの組み合わせがおすすめです。
±2σの反発率は、約95.4%のため高確率で反発するかどうか確認できます。
移動平均線はボリンジャーバンドと併用することで、トレンドの方向性と反発を判断できます。
ストキャスティクス
ストキャスティクスは、一定期間の高値・安値に対する現在価格の位置を数値化できるインジケーターです。
移動平均線とストキャスティクスの相性が良い理由 |
---|
・売買の強弱を補える ・レンジ相場での売買ポイント確認に有効 |
ストキャスティクスは売買の情弱を把握できるため、エントリーポイントの向上に期待できます。
売買ポイントを確認することで、トレンドだけではなくレンジ相場でも活用することが可能です。
移動平均線はストキャスティクスを併用することで、トレンド相場だけではなくレンジ相場にも柔軟に対応できます。
以上が、移動平均線と相性の良いインジケーター一覧です。
移動平均線は、「買われすぎ」「売られすぎ」を把握できるインジケーターとの相性が良いです。
さらに、同じような性質を持つインジケーターと併用すれば、トレンドをより正確に判断できます。
移動平均線は他のインジケーターと組みやすいので、ぜひ試してみてください。
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まとめ
移動平均線とは、ある一定期間の価格の平均値をグラフ上に線で表したものです。
移動平均線は主に4つの種類があり、それぞれ役割が異なります。
また、それぞれの計算方法も違うため、使用する線の計算式をしっかり覚えておきましょう。
移動平均線はトレンドの視覚化ができ、他のインジケーターと併用しやすいというメリットがあります。
一方で、レンジ相場に弱く、未来を予測することはできないというデメリットもあるので理解したうえで使用してください。
移動平均線の見方は、基本的に線の傾きでトレンドを判断していきます。
交差しているか確認することも可能で、場合によってはサポートやレジスタンスとして活用することも可能です。
他のインジケーターと併用することで、より質の高い取引を実現できます。
この記事が「移動平均線について知りたい」という方にとって参考になれば幸いです。
2014年駒澤大学経営学部・経営学科卒業。その後、SEOを中心に事業を営む会社でコンテンツマーケティングを経験。コンテンツSEOを中心に各種プロジェクトに参画し、個人ではFXトレードを経験。株式会社セネリアスでは、半年間で表示回数・クリック数を倍にすることに成功。コンテンツSEOの豊富な知識や丁寧な対応、自身で経験したFXの経験をもとにユーザーファーストを心がけたライティングが強み。
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