パーフェクトオーダーとは何でしょうか?
「英語では完璧な順番」といった意味になりますが
一般的に言われていることは、短期移動平均線、中期移動平均線、長期移動平均線の3本
完璧に並んでいる状態の場面を指します。
パーフェクトオーダーには
上昇トレンドパーフェクトオーダーと下降トレンドパーフェクトオーダーが存在します。
3本の移動平均線が
短期移動平均線>中期移動平均線>長期移動平均線
と揃っていた時には上昇トレンドパーフェクトオーダー
以下の画像の水色の背景色で塗った部分が上昇トレンドパーフェクトオーダーです。
長期移動平均線>中期移動平均線>短期移動平均線
と揃っていた時には下降トレンドパーフェクトオーダー
となります。
以下の画像の肌色の背景色で塗った部分が下降トレンドパーフェクトオーダーです。
上昇パーフェクトオーダー・下降パーフェクトオーダーが発生している場面では、
トレンドが発生していると考え、
上昇トレンドパーフェクトオーダーが発生時には、買いの勢力が優勢と判断し
買いのエントリーポイントを探ります。
下降トレンドパーフェクトオーダーが発生時には、売りの勢力が優勢と判断し
売りのエントリーポイントを探ります。
しかしながら、これだけでは曖昧な部分が多く様々な疑問が残ります。
移動平均線の期間や本数は?
短期移動平均線、中期移動平均線、長期移動平均線と言われていますが、
それぞれの移動平均線の期間がまず曖昧です。
何をもってして短期移動平均線、中期移動平均線、長期移動平均線と言っているのかイメージが湧かないと思います。
パーフェクトオーダーについて解説をしているブログを良く見かけますが
「20MAが短期移動平均線、50MAが中期移動平均線、100MAが長期移動平均線です。」だったり
「50MAが短期移動平均線、100MAが中期移動平均線、200MAが長期移動平均線です」だったり
はっきりとした答えがありません。
私なりの考えですが、短期、中期、長期それぞれの期間は関係ないと思っています。
例えば、細かく20MAが短期移動平均線だと決めつけてしまったら、なぜ19MAや21MAは短期移動平均線じゃないの?
などと、色々と言われてしまいます。
短期移動平均線、中期移動平均線、長期移動平均線というのは
相対的に見て短期移動平均線なのか、中期移動平均線なのか長期移動平均線なのかが
決まると思っています。
例えば仮に、短期を長めの期間の200MAにすると決めたら
中期はその倍の400MA
長期はその倍800MAとしたりして、
相対的に見て短期移動平均線、中期移動平均線、長期移動平均線と言えるバランスが取れていれば、
パーフェクトオーダーのセットアップはOKだと思っています。
ポイントは相対的に見てバランスが取れていることです。
以下のような短期移動平均線、中期移動平均線、長期移動平均線の期間の組み合わせは
相対的に見てバランスが取れていないのでダメです。
ダメな例
- 20MA、21MA、22MA → 感覚が狭すぎる
- 20MA、982MA、999MA → 短期、中期、長期の期間のバランスがおかしい
短期、中期、長期の3本だけ?10本に増やしたらどうなるの?
パーフェクトオーダーでは基本的に
- 短期移動平均線
- 中期移動平均線
- 長期移動平均線
の3本を使いますが、極端な話10本や20本に増やしたらどうなるのでしょうか?
増やせば増やすほど
上昇トレンドパーフェクトオーダーや
下降トレンドパーフェクトオーダの精度が上がるのでしょうか?
一度チャートに表示させて、考察してみましょう。
3本を使った場合(20MA、50MA、200MA)
チャートの下に青い線が発生中は上昇トレンドパーフェクトオーダー
赤い線が発生中している時は下降トレンドパーフェクトオーダーです。
5本を使った場合(20MA、50MA、200MA、400MA、600MA)
5本表示させてしまうと、パーフェクトオーダー完成時には
既にトレンドの終わりの方に発生してしまいます。
これを見て、
やっぱり3本の方がちゃんとトレンド発生を捉えることが出来るから3本でいいね..
と判断するのは間違いなんです。
本数を少なくすればするほど、ダマシも増えしまいます。
先程お見せしたチャートは、たまたま3本の移動平均線でトレンドのシグナルを見せてくれましたが、
相場によっては、待った使えないシグナルになる場合もあるのです。
以下のチャートは3本の移動平均線を表示して
上昇トレンドのパーフェクトオーダーが発生した箇所を、水色で色をつけています。
ご覧の通り、トレンドの天井圏で買いシグナルが出てしまっています。
使い物にならないシグナルです。
それでは、5本の移動平均線ではどのようになっているか見てみましょう。
5本で表示すると、長い移動平均線は下降しており
すべての移動平均線の方向性が一致していないので、ノーシグナルとなります。
3本の移動平均線で発生したダマシの
上昇トレンドパーフェクトオーダーを回避しています。

結局どうすればいいのか?
結局のところ、パーフェクトオーダーで使用する、
普遍的な移動平均線の数の正解の答えはありません。
多ければダマシが少なくなるが、パーフェクトオーダーの完成は遅れる。
少なければダマシは多くなるが、パーフェクトオーダーの完成は早い。
「どちらも一長一短あり、取引のスタイルや好みによって変わります。」
と諦めてしまいそうですが、
パーフェクトオーダーは私が思うに非常に使える考えです。
綺麗なパーフェクトオーダー時には
トレンドの意思に沿ってエントリーが出来るので分かりやすく、買い目線なのか売り目線なのかはっきりと決めることが出来ます。
そこで、パーフェクトオーダーをもっと使いやすく出来ないかと考えた結果、
RSIの移動平均線を作成してみました。
チャート上には3本の移動平均線を表示し、チャート下には
RSIの計算を元にした移動平均線はなんと6本も表示していますが、
3本の移動平均線よりも、ずっと早く良い位置でシグナルを出しています。
水色のドットが表示されれば、上昇トレンドパーフェクトオーダー
赤色のドットが表示されれば、下降トレンドパーフェクトオーダーです。
また、左の方に上昇トレンドパーフェクトオーダーや
下降トレンドパーフェクトオーダーが表示されていますが、
RSI移動平均線の束がしっかりと広がっていないので、エントリーを見送るという判断が出来ます。
そして、中央辺りの上昇トレンドパーフェクトオーダーでは
束がしっかりと広がったことを確認してからエントリーをしても
全く遅くなく、パーフェクトオーダーにありがちな
トレンド終わりのエントリーを減らすことが出来ます。
さらに詳しい説明などは以下の商品ページにたっぷりとありますので、ご覧ください。