FXのZigZagとは?設定や計算式、相性の良いインジケーターの最強の組み合わせを紹介!
ZigZagは、ジグザクなラインを引くインジケーターとして知られています。
ZigZagを活用することで、トレンドの方向性を確認できるため便利です。
しかし、ZigZagを使用する際は正しい知識を得てないと、騙しにあうため気をつけなければなりません。
本記事では、ZigZagの概要から設定方法、注意点などをわかりやすく紹介します。
「ZigZagのインジケーターについて知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
すでにZigZagを使っている方向けに、相性の良いインジケーターなども公開しています。
目次
FXのZigZag(ジグザグ)とは?
ZigZagとは、ジグザグにラインを自動で引いてくれる便利なインジケーターです。
1977年にアーサー・A・メリルが著書『Filtered Wave,Basic Theory』の中で紹介した指標といわれています。
ジグザグにラインを引くことで、トレンドの方向性やトレンドの転換期を判断できます。
ZigZagは、高値・安値でトレンドの方向性を確認できます。
現在の高値や安値が前の高値・安値を更新している場合は、トレンドが形成されている証拠です。
ZigZagの線を見て高値・安値が更新していなければ、トレンドが崩れたと判断できます。
また、ZigZagはトレンドの転換期を把握できます。
例えば、ZigZagの山(高値)と谷(安値)で線が結ばれています。
高値と安値で線を結ぶことで、相場がどのように動いているのか把握することが可能です。
安値と高値の相場の動きを把握すれば、トレンドの転換を見極められます。
一方で、トレンドがいつ発生したのか分かりにくい点があります。
売買の強弱が判断できないことを合わせて覚えておくと良いでしょう。
FXのZigZagは自動でジグザグにラインを引いてくれるインジケーターで、主にトレンドの方向・転換期に役立ちます。
ZigZagは、過去チャート分析に長けているインジケーターといえますね。
ZigZagの計算式
ZigZagを活用する際には、計算式を覚える必要があります。
ZigZagの計算式を覚えてないと、正確に高値・安値が更新しているのか分からない場合があるからです。
ZigZagの計算式 |
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暫定高値:直近X期間における高値が更新されたとき、その高値が暫定高値となる 暫定安値:直近X期間における安値が更新されたとき、その安値が暫定安値となる 高値:暫定高値の発生後に暫定安値が発生すると、その暫定高値が高値として確定する 安値:暫定安値の発生後に暫定高値が発生すると、その暫定安値が安値として確定する |
暫定高値・暫定安値とは、直近X期間における高値が更新された時の高値を指します。
言い換えれば、現在の最高値・最安値のことです。
現在の最高値・最安値を確認することで、過去の最高値・最安値と比較できます。
過去の最高値・最安値と比較できれば、トレンドの方向性や転換期を把握することが可能です。
ZigZagの計算式は、設定した期間の暫定高値・安値と過去の高値・安値で計算されます。
ZigZagの計算方法はやや複雑ですが、使用する場合はしっかり覚えてましょう。
ZigZagの設定方法
ZigZagの設定方法は、FXツールによって異なります。
- MT4・MT5で設定する場合
- TradingViewで設定する場合
それでは、FXでよく使われるツールでZigZagの設定方法を見ていきましょう。
MT4・MT5で設定する場合
MT4・MT5で設定する手順・流れは下記の通りです。
MT4・MT5で設定する手順・流れ |
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1.インジケーターを選択する 2.カスタムを選択する 3.ZigZagを選択する |
まずは、「インジケーター」をクリックしてください。
1番下に「カスタム」がありますので、そこを選択しましょう。
最後に、ZigZagを押せば表示されます。
また、「カスタムインジケーターを使いたい」という場合は、下記の手順で設定可能です。
カスタムインジケーターの手順・流れ |
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1.ZigZagをダウンロード 2.MT4・MT5のフォルダーを開く 3.MQL4・MQL5をクリック 4.indicatorsにコピーしたファイルを張りつける 5.貼りつけたZigZagのファイルを設定する |
カスタムインジケーターは、デフォルトで入っているインジケーターに比べると設定がやや複雑です。
カスタムインジケーターが表示されない場合は、「更新」や「再起動」を行いましょう。
ZigZagのMT4・MT5の設定はシンプルのため、慣れれば簡単に設定可能です。
TradingViewで設定する場合
ZigZagをTradingViewで設定する手順・流れは下記のとおりです。
TradingViewを設定する手順・流れ |
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1.インジケーターを選択 2.検索でZigZagと入力 3.ZigZagをクリックする |
「インジケーター」を選択し、検索すると書かれているところにZigZagと入力しましょう。
ZigZagをクリックすると表示されるため、非常にシンプルな流れ・手順となります。
TradingViewでZigZagを設定する手順・流れもいたってシンプルです。
以上が、ZigZagの設定方法です。
ZigZagの設定方法はいたってシンプルな手順・流れとなります。
中には、「おすすめの設定方法とか見るとどうしたら良いのか分からない」という方もいるかもしれません。
筆者としては、ZigZagをデフォルトの設定で使っていただいて問題ないと考えています。
大切なことはデフォルトの設定をしたうえで、ZigZagを正しく使えるかどうかです。
難しいことは考えずに、まずはデフォルトの設定で使っていきましょう。
ZigZagの設定方法はいたってシンプルです。
ZigZagの削除方法
ZigZagの表示方法とあわせて、削除方法なども覚えておきましょう。
削除できないと、余分なインジケーターも一緒に表示されてしまうからです。
- MT4・MtT5の削除方法
- TradingViewの削除方法
それでは、表示方法と同様に削除方法も見ていきましょう。
MT4・MT5の削除方法
ZigZagのMT4・MT5の削除方法はいたってシンプルです。
ZigZagのMT4・MT5の削除方法は下記の通りです。
MT4・MT5の削除方法 |
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マウスの右をクリック 分析ツールを削除 |
MT4・MT5は、チャート上で右クリックした後に、「表示中のインジケーター」を選択します。
削除したいインジケーターを選択し、「削除」を押せばインジケーターを削除できます。
インジケーターが表示されているところを右クリックして、「分析ツールを削除」でも削除可能です。
ZigZagのMT4・MT5の削除方法は、シンプルなためすぐに覚えられます。
TradingViewの削除方法
ZigZagのTradingViewの削除方法も、工程が少ないため覚えやすいです。
TradingViewの削除手順・流れ |
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「Deleteキー」をクリック 「×」もしくはゴミ箱のマークをクリック 「インジケーター削除」をクリック |
1番簡単な方法は、インジケーターをクリックして「Deleteキー」を押す方法です。
そのほかにも、「×」もしくはゴミ箱のマークや「削除」でも削除できます。
「削除」は、右クリックで表示されます。
ZigZagのTradingViewの削除方法は3つあるため、あなたに合った削除方法を選びましょう。
以上が、ZigZagの削除方法です。
いずれの削除方法も非常にシンプルなので、ぜひ覚えてください。
ZigZagは表示方法だけではなく削除方法もシンプルです。
ZigZagと相性の良い無料インジケーターの組み合わせ4選
ZigZagを活用する際には、トレード戦略なども把握しておきましょう。
ZigZagのトレード戦略を活用することで、FXトレードで安定した成績を残せるはずです。
- ダウ理論と組み合わせる
- ストキャスティクスと組み合わせる
- フィボナッチ・リトレースメントと組み合わせる
- MACDを組み合わせる
今回紹介するのは、4つの組み合わせです。
それでは、組み合わせごとに詳しく見ていきましょう。
ダウ理論と組み合わせる
1つ目は、ZigZagとダウ理論の組み合わせです。
ZigZagとダウ理論を組み合わせることで、トレンドの方向性の精度を高められます。
ダウ理論では、上昇トレンド・下降トレンドを以下のように考えています。
上昇トレンド:連続する安値・高値が、それより前の安値・高値よりも高い 下降トレンド:連続する安値・高値が、それより前の安値・高値よりも低い |
ダウ理論の定義にくわえて、ZigZagの性質を合わせることでトレンドの方向性を確認できます。
トレンドの方向性の判断が向上すれば、トレンドの方向に沿ったエントリーが可能です。
ZigZagはダウ理論を組み合わせることで、トレンドの方向性の判断を向上させます。
「ダウ理論について詳しく知りたい」という方は、下記のURLからご参照ください。
ダウ理論とは?プロと同じダウ理論分析できるZigZag手法を大公開!
ストキャスティクスと組み合わせる
2つ目は、ZigZagとストキャスティクスの組み合わせです。
ZigZagとストキャスティクスを組み合わせることで、トレンドの方向性や売買の強弱を把握します。
まずは、ZigZagで安値や高値を確認し、トレンドの方向性を見ていきます。
また、ストキャスティクスで売買の強弱を把握することで、正確なエントリーポイントを把握することが可能です。
買いサインの目安 | 20以上 |
売りサインの目安 | 80以上 |
買いサインの目安は20で、売りサインの目安が80と覚えておきましょう。
ストキャスティクスでゴールデンクロスやデッドクロスが発生した場合も、積極的に狙ってください。
ゴールデンクロスやデッドクロスの発生する時はトレンド転換が起こる可能性があるため、大きな利益につながります。
ZigZagのストキャスティクスの組み合わせは、相場のトレンドや売買の強弱を把握できます。
「ストキャスティクスについて知りたい」という方は、下記のURLからご参照ください。
ストキャスティクスとは?オリジナル手法や算出方法も大公開!
フィボナッチ・リトレースメントと組み合わせる
3つ目は、ZigZagとフィボナッチ・リトレースメントの組み合わせです。
ZigZagとフィボナッチ・リトレースメントを組み合わせることで、トレンドの転換期を正確に狙えます。
ZigZagの線で安値と高値を確認していきます。
フィボナッチ・リトレースメントで、目安の数値に到達したらエントリーしましょう。
フィボナッチ・リトレースメントは、50%や61.8%がトレンドの転換が起きやすいためおすすめです。
ZigZagとフィボナッチ・リトレースメントは、高値・安値を見ながら目安の数値に達した後にエントリーしましょう。
「フィボナッチ・リトレースメントについて詳しく知りたい」という方は、下記のURLからご参照ください。
フィボナッチ数列とは?黄金比や引き方、具体的な見方を分かりやすく解説!
MACDと組み合わせる
4つ目は、ZigZagとMACDを組み合わせる戦略です。
ZigZagとMACDを組み合わせることで、トレンドの方向性と売買の強弱を把握できます。
ZigZagで安値・高値を確認します。
さらに、MACDはMACDラインがシグナル線を上下にクロスしたタイミングを狙っていきます。
買いサイン | MACDラインがシグナル線を上から下にクロスした瞬間 |
売りサイン | MACDラインがシグナル線を下から上にクロスした瞬間 |
具体的には、MACDラインがシグナル線を上から下にクロスした瞬間が買いサインです!
売りサインは、MACDラインがシグナル線を下から上にクロスした瞬間となります。
つまり、ゴールデンクロス・デッドクロスの発生時に積極的に狙っていくことで、利益につながります。
ZigZagとMACDは、高値・安値を見ながらゴールデンクロス・デッドクロスを狙っていきましょう。
「MACDについて詳しく知りたい」という方は、下記のURLからご参照ください。
MACDとは?ゴールデンクロス・デッドクロスを活用した必勝法やポイントを分かりやすく解説!
以上が、ZigZagと相性の良いインジケーターです。
基本的には、今回紹介したインジケーターとの組み合わせがおすすめです。
他のインジケーターと組み合わせることで、FXトレードの質を高められます。
ダウ理論やストキャスティクス、フィボナッチ・リトレースメント、MACDの中から組み合わせて使うと良いですね。
ZigZagで取引する際の注意点
ZigZagは便利なインジケーターですが、注意点などもいくつかあります。
- ダマシにあいやすくなる
- レンジ相場では判断しづらい
ZigZagは過去のデータに基づいているため、単体だとリアル相場の変動に対応できないかもしれません。
経済にとって大きな出来事などがある場合は、だましにあう可能性が高くなるでしょう。
例えば、近年トランプ大統領が当選した際に、大きな相場の変動がありました。
過去にはない動きのため、ZigZag単体で判断するのは危険だといえます。
また、ZigZagはトレンドの傾向を判断するインジケーターなので、レンジ相場が苦手です。
レンジ相場を取引する場合は、ほかのインジケーターと組み合わせるかテクニカル分析が必須となります。
ボリンジャーバンドや移動平均線、RSIと組み合わせると良いでしょう。
以上が、ZigZagで取引する際の注意点です。
ZigZagは分析に長けていますが、単体だと騙しにあう可能性があります。
騙しにあわないためにも、経済の動向を意識したうえでFXトレードを行いましょう。
ZigZagを使用する際は、だましにあわないためにどうすべき考えることが重要です。
まとめ
ZigZagとは、ジグザグにラインを自動で引いてくれる便利な無料インジケーターです。
ZigZagにラインを引くことで、トレンドの転換期を判断できます。
ZigZagの設定・削除方法はいたってシンプルです。
設定値に慣れていないうちはデフォルトで使用していただき、正しい使い方を意識しましょう。
他のインジケーターと組み合わせることで、リアルトレードの質がより高められます。
特に、ダウ理論・ストキャスティクス・フィボナッチ・リトレースメント・MACDなどがおすすめです。
ただし、ZigZagは過去のデーターをもとにしているため、リアルな変動に対応できないことがあります。
騙しにあわないためにも、ZigZagだけに頼るのではなくテクニカル分析やほかのインジケーターを組み合わせましょう。
ZigZag自体は便利なインジケーターなので、この機会にぜひ活用してください。
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