ボリンジャーバンド×MACDを組み合わせた手法|設定方法や最適化のコツをプロ視点で解説!

ボリンジャーバンド MACD 組み合わせ

相場で安定して利益を狙うには、「価格の位置」と「トレンドの勢い」を捉えることが重要です。
ボリンジャーバンドとMACDを併用することで、「価格の位置」と「トレンドの勢い」を捉えられる可能性が上がります。
ただし、適切な手法やメリット、デメリットを知らなければ思わぬ損失を招くことも事実です。
本記事では、ボリンジャーバンドとMACDを組み合わせた手法から設定、エントリー、スキャルピング運用までプロ視点で解説します。
「ボリンジャーバンドとMACDを合わせた手法を知りたい」という方は参考にしてください。

ボリンジャーバンドとはMACDとは マルチタイムフレーム分析とは

ボリンジャーバンドとMACDを組み合わせた手法

そもそも、ボリンジャーバンドやMACDとは、いったいどんなインジケーターなのでしょうか。

ボリンジャーバンドとは移動平均と標準偏差を用いて価格の振れ幅(ボラティリティ)を可視化し、過熱や反発の目安を示します。また、MACDは2本の指数平滑移動平均(EMA)から算出されるモメンタム系指標で、トレンドの方向と強さを把握できます。

基本的な設定
・MACDの設定:12, 26, 9 
(MACDライン=12、期間EMA−26期間EMA、シグナルライン=9期間EMA)
・ボリンジャーバンドの設定:20期間移動平均、中+/−2標準偏差
(20, 2設定することを推奨)
基本戦略
・ブレイクアウト狙い(トレンドフォロー寄り)
・リバーサル(反転)狙い(過熱・売られすぎからの戻り)

FX初心者の場合は、それぞれのインジケーターをデフォルトで設定しましょう。

2つのインジケーターを組み合わせることで、相場の「どこで」と「どちらへ」を同時に判断でき、根拠の重なったエントリーが可能なため、ブレイクアウト狙いや反転を狙ったエントリーで活用できます。

特に、1分や5分の短期売買では反発狙いとトレンドフォロー(順張り手法)の両面で活用できるため、スキャルピングトレードにも重宝します。

各インジケーターの詳しい概要を知りたい方は、「ボリンジャーバンドとは」「MACDとは」でご確認ください。

※「ボリンジャーバンドとは」や「MACDとは」を押すと記事に飛ぶことが可能です

ボリンジャーバンドとMACDの相性が良い理由

ボリンジャーバンドとMACDの相性が良いと言われている理由は下記の通りです。

相性が良い主な理由
位置情報(Bands)× 方向/勢い(MACD)
シグナルの相互補完
ダマシ軽減

ボリンジャーバンドとMACDはそれぞれの異なった特徴があり、お互いの良さを消さずにダマシ回避の向上につながりやすいため、相性が良いと言われています。

例えば、ボリンジャーバンドの移動平均線を突破した時に、MACDがゴールデンクロスを発生したら、ボリンジャーバンド単体よりも信憑性が高くなるため、結果的にダマシを回避できる確率が上がります。

また、トレンドの転換のサインに関しても、±2σで反転したタイミングでダイバージェンスが起きていたら、積極的にエントリーできる明確な根拠になるといえます。

このように、ボリンジャーバンドとMACDを合わせることで、より精度の高い売買サインを導き出せるのです。

ボリンジャーバンドとMACDを組み合わせるメリット

ボリンジャーバンドとMACDを組み合わせるメリットは3つです。

ボリンジャーバンドとMACDを組み合わせるメリットの詳細
反転と継続を同時に可視化
・短期〜中期まで幅広く対応
・再現性のあるルール化

ボリンジャーバンドとMACDを組み合わせると、トレンドの反転と継続の可視化が可能で、スキャルピングだけではなくデイトレード、スイングトレードなども可能です。

ボリンジャーバンドとMACDを組み合わせるデメリット

一方で、ボリンジャーバンドとMACDにはデメリットもあります。

ボリンジャーバンドとMACDを組み合わせるデメリットの詳細
シグナル過多
・レンジ相場でノイズ増

ボリンジャーバンドとMACDの組み合わせは、レンジ相場だと合図が増えてしまい、判断が難しくなりダマシにあう可能性があります。

ボリンジャーバンドとMACDを使ったスキャルピング手法・手順

今回は、ボリンジャーバンドとMACDで具体的な取引をイメージしていただくために、スキャルピングトレードで使える設定やエントリー、決済タイミングなども紹介いたします。

ボリンジャーバンド とMACDの初期値・推奨値

  • ボリンジャーバンド:期間20・σ2(基準)/スキャルピングでは期間10・σ1.5も可
  • MACD:12,26,9(基準)/短期反応重視なら 8,17,5

エントリー条件

  • ロング:価格が下限バンド接触+MACDがシグナル上抜け(GC)
  • ショート:価格が上限バンド接触+MACDがシグナル下抜け(DC)

エグジット(利確・損切)

  • 利確:ミドルバンド到達、または反対側バンドの手前で分割利確
  • 損切:直近の高安更新で撤退/固定値(ATR×1.0〜1.5)も可

時間軸と銘柄選び

  • 時間軸:スキャルピングは1分〜5分足ですが、上位足(15分/1時間)でトレンド方向を確認
  • 銘柄特性:ボラのあるFXメジャー通貨、流動性の高い先物・大型株が適性

ボリンジャーバンドとMACDの組み合わせは、基本的な設定や取引方法を知るだけでもパフォーマンスの向上につながります。

ただし、トレードスタイルによって最適な設定が異なるため、トレードに慣れてきたらお互いのインジケーターの設定を微調整したうえで最適化しましょう。

ボリンジャーバンドの設定を最適化するコツ(中級者以上向け)

ボリンジャーバンド・MACDの使い方に慣れてきたら、トレードスタイルごとに最適な設定をしてみましょう。

【ボリンジャーバンドのトレードスタイルごとの数値】

スタイル期間σ(標準偏差)狙い
スイング202.0〜2.5過熱の可視化と押し目/戻り目
デイトレ152.0短期トレンド追随
スキャルピング101.5反応速度を重視

【MACDのトレードスタイルごとの数値】

スタイル短期EMA長期EMAシグナル特徴・狙い
スキャルピング8175超短期での反応速度を重視。ダマシが多いため他指標と併用推奨。
デイトレード12269標準設定。ノイズを抑えつつ1日のトレンドを把握。
スイングトレード19399数日〜数週間の中期トレンドを追う。ダマシが少なく安定。
長期投資245218週足・月足での大局判断向け。明確なトレンドフォローに最適。

短期化・σ縮小は反応を早めますがノイズも増えるため、MACDのクロスやヒストグラムの傾きを必ず併読して精度を補完しましょう。

勝率を底上げするフィルターと環境認識

その他にも、ボリンジャーバンドとMACDで勝率を底上げするためには、フィルターと環境認識を意識する必要があります。

勝率を底上げするフィルターと環境認識の詳細
上位足MAの傾き
・セッションと指標時間
・ニュース・イベント回避
・リスクリワード固定

特に、上位足は下位足に比べると、トレンドの方向性が優先されるため、スキャルピングトレードで取引するとしても、マルチタイムフレーム分析を怠らないようにしましょう。

ボリンジャーバンドとMACDのよくある質問(FAQ)

まずはどの設定から試すべき?

基準はBB:20・σ2、MACD:12,26,9。そこから短期での反応が欲しければBB:10・σ1.5、MACD:8,17,5を試し、検証で調整します。

レンジで負けが続きます。

上位足のトレンドを確認し、傾きのある方向に限定して仕掛けるか、ADXや出来高でフィルタリングしましょう。

おすすめの時間帯は?

価格がよく動く時間帯(主要市場の重なる時間)に限定すると効率が上がります。

まとめ:相場の「位置」と「勢い」を同時に掴む

ボリンジャーバンドとMACDを組み合わせることで、価格の位置×勢いを同時に把握できます。
特に、短期スキャルピングからスイングトレードまで幅広く応用可能で、トレンド転換や反発局面を視覚的に掴みやすくなるでしょう。

また、MACDの設定を“なんとなくデフォルトのまま”にせず、自分のトレードリズムと時間軸に合わせて調整します。
これが、ボリンジャーバンドとMACDを「使いこなす」ための第一歩です。

今回の記事が、「ボリンジャーバンドとMACDの合わせた手法知りたい」という方にとって、参考になれば幸いです。

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