FXのピボット(PIVOT)とは?計算方法やトレンド転換を狙う手法で相場分析!
FXトレーダーのみなさんお世話になっております。
異国の戦士相場分析チームのひらっちです!
今回は、世界中の大口や機関投資家が意識している『ピボットポイント』の基本的な使い方をご紹介しながら
本日12/5(火)と明日以降のシナリオ構築、テクニカル分析を行っていきます!
ぜひトレードの参考にしていただければと思います。
動画で見たい方は↓
目次
1.ピボット(PIVOT)とは?
ピボット(PIVOT)とは、値動きを予測するための7本のラインを描画するテクニカル指標のことで、RSIやパラボリックを開発したJ.W.ワイルダー氏の開発したテクニカル指標です。
世界中で非常に大人気のテクニカル指標です。
前日または前週、前月の高値、安値、終値から算出されるラインで、それぞれデイリーピボット、ウィークリーピボット、マンスリーピボットと呼ばれます。
ピボットは下記の7本のラインで構成されます。
R3(第3レジスタンスライン)
R2(第2レジスタンスライン)
R1(第1レジスタンスライン)
P(ピボットポイント)
S1(第1サポートライン)
S2(第2サポートライン)
S3(第3レジスタンスライン)
中心のピボットポイントの上下にそれぞれ3本のサポートライン&レジスタンスラインが引かれ、
各線がサポレジポイントとして機能し、逆張りでのエントリーや利確目標などの利用することができます。
以下の画像を見ていただけますと、相場がピボットのラインでの攻防をしながら値動きしていることが
お分かりいただけると思います。
移動平均線やボリンジャーバンドなどのテクニカル指標と違い、ピボットは設定値の変更をすることがありません。
そのため多くのトレーダーが同じラインに注目することになり、大口投資家や機関投資らも注目しているラインのため、ピンポイントでライン付近で値動きの反応が見られることが多いです。トレーダーが各々引いた水平線やトレンドラインも個人差があり反発が見られないことも多いですが、ピボットの場合はその点で信頼性が高いです。
ピボットの各ラインは次のように計算します。
※デイリーピボットの場合
P(ピボットポイント、基準線)=(前日の高値 + 前日の安値 + 前日の終値)÷ 3
R1 = (2×P) - 前日の安値
R2 = P + 前日の高値 - 前日の安値
R3 = (2×P) - (2×前日の安値) + 前日の高値
S1 = (2×P) - 前日の高値
S2 = P - 前日の高値 + 前日の安値
R3 = (2×P) - (2×前日の高値) + 前日の安値
基本的な使い方としては、デイリーピボット(前日の値動きから算出されるライン)は毎日ライン位置が更新されるので、主に5分足などの短期トレードで使用されます。
ウィークリーピボット(前週からの値動きで算出されるライン)、マンスリーピボット(前月からの値動きで算出されるライン)は1時間足以上の長期足でのデイトレードやスイングトレードで使用されることが多いです。
2.複数の時間軸のピボットで根拠UP!
複数の時間軸のピボットを組み合わせることでさらにラインの根拠を高めることができます。
画像では1時間足チャートに、ウィークリーピボット(黄色)とマンスリーピボット(水色)を表示しています。2種類のラインが重なるor近くにある価格帯は、ライン1本よりも、より強いサポートライン、レジスタンスラインになる可能性が高いといえます。
3.基本的なサポートゾーン/レジスタンスゾーンとの組み合わせでさらに勝率UP!
ピボットポイント単体でも強力なレジサポラインとして機能する可能性は高いですが、チャート自体の高値安値から反転しそうなゾーンを分析し、そのゾーンとピボットの重なるポイントがあれば、さらに反転の可能性が高いポイントと考えられます!
では本日は、ウィークリーピボットとマンスリーピボットを1時間足で表示しながら、ドル円、ポンド円、ユーロ米ドルの今後のエントリーポイントを探っていきたいと思います!
4.ドル円のエントリーポイント
日足と1時間足で分析していきます。
『日足』
日足では大きな上昇トレンドラインチャネルの下限に到達した状況。
『1時間足』
1時間足では長い間下降中で下降トレンドラインが引けます。
値動きの波の動きがピボットポイントによって階層分けされて分かりやすくなっていることがお分かりいただけると思います。
日足では上昇トレンドラインの下限に到達、しかし1時間足ではまだ下降の流れがありしっかり切り返してはいない状況ですので、1時間足でしっか下降の流れをブレイクしてきたら、日足でも陽線のローソクが出てくる流れになり、そこからはロングチャンスを狙うことができると考えられます。
その際、直近のレジスタンスゾーン①である148.500付近をしっかり上抜けると明確にダウ理論で切り上げ転換となりますので、しっかりここまでの切り返しを確認してからロングを狙っていきたいところです。
そしてこのレジスタンスゾーン付近はウィークリーピボットとマンスリーピボットのラインが2本ありますので、価格が到達、ブレイクする際には非常に重要なポイントであることが分かります。ですのでこの付近をしっかり上抜けてからのロールリバーサルでの再上昇のシナリオが考えらます。
また、ここからさらに下降する場合は、146.000付近にこちらもウィークリーピボットとマンスリーピボットの2本がありますので、この付近では下げ止まる可能性を考えることができます。
このようにピボットは、チャートのテクニカル分析でサポレジゾーンが見つからない時でも、値動きを予測する助けになります。
【今後の値動きシナリオ】
①下降トレンドラインを上抜けしてサポートゾーンとピボット2本が重なるポイントでの再上昇
②次のピボット2本の重なるポイントまで下降
5.ポンド円のエントリーポイント
日足と1時間足で分析していきます。
『日足』
ポンド円日足は直近大きく下げてはいますが上昇トレンドラインを引くことができます。
『1時間足』
1時間足では下降中で下降トレンドラインを引くことができますが、直近ダブルボトムを形成形成しています。
日足では上昇トレンド中で上昇トレンドライン下限付近、1時間足ではダブルボトムを形成中ですので、1時間足の186.500付近のレジスタンスゾーンマンスリーピボットの重なるポイントをしっかり上抜いてきた場合には、上昇トレンド転換してその後のロールリバーサルでの再上昇を狙うことができると考えられます。
また、ここから下降した場合は、日足のサポートゾーンとウィークリーピボットの重なるポイントが下げ止まるポイントの目安とイメージすることができます。
【今後の値動きシナリオ】
①下降トレンドラインとピボットを上抜けてからのロールリバーサルで再上昇
②日足のサポートゾーンとピボットの重なるポイントまで下降
6.ユーロドルのエントリーポイント
日足と1時間足で分析していきます。
『日足』
ユーロドル日足は急上昇した動きから一転大きく下げてきており、高値切り下げラインを引くことができます。
『1時間足』
1時間足でも下降中で下降トレンドラインを引くことができます。
日足で切り下げラインを引くことができ、1時間足でも下降トレンド中ですので、ユーロドルはショートを狙っていきたいところです。
今現在はウィークリーピボットとマンスリーピボットの2本のライン付近に到達した状況ですので、この2本のピボットを下抜けてからのロールリバーサルポイントが、下降トレンドラインの上限とも重なる良いショートポイントと考えられます。利確目標も、次のウィークリーピボットまでと狙いを定めることができますので、決済ポイントとしても非常に便利なテクニカル指標であることがお分かりいただけるかと思います。
また、ここから上昇した場合は下降トレンドラインとレジスタンスゾーン②を上抜けてしまうと明確ダウ転換となりますので、その際は一旦ショート目線はストップが無難と考えます。
【今後の値動きシナリオ】
①2本のピボットを下抜けてからのロールリバーサルで再下降
②下降トレンドラインを上抜け
6.まとめ
いかがでしたでしょうか。ピボットポイントの魅力は何と言っても大口投資家や機関投資家の注目している価格をピンポイントに狙えるという点です。他のテクニカル指標と違い曲線ではなく明確な水平ラインですので、シンプルなトレード戦略を建てることができます。特にFX初心者の方は自分で分析したサポート/レジスタンスゾーンがうまく機能しない、ということもあるのではないでしょうか。そんな時は、このピボットはパラメータ変更がなく、多くのトレーダーが同じラインを見ていますので、最初はピボットのみの使用でも、十分に優位性がありますので、ぜひ試してみていただければと思います!
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