FXとは?知識0の初心者でも分かりやすく解説します!!2024年最新版
FX超初心者向けに、FXを初歩の初歩から徹底解説していきます!今回から5回に分けてお届けします。これらを読み終えたころには、FXとはどのようなものかが分かり、インジケーターの特徴を把握した上でMT4チャートに自力でインジケーターを設定できるようにまでなります!
FX超初心者で全くFXの知識がゼロの人でも分かるように解説していますので、じっくり読んで下さい!
FXの仕組みを理解することはまず一番最初のステップです。しっかりとFXの仕組みを理解してからトレードや取引手法の考案など次のステップに進むことが難しいので、時間がかかっても最初のステップをしっかりと理解していきましょう。
目次
そもそもFXとは何か?
FXは「Foreign Exchange(外国為替)」の略で、日本では外国為替証拠金取引とも呼ばれています。
FXという言葉は近年メディア等でもよく耳にするようになりました。ここ20年、パソコンやスマホのIT技術の進歩もあって、自宅やスマホで個人がFX取引をできる時代になりました。
しかし、どういう投資を指すのか、詳しく分かっていない人がほとんどです。
簡単に言ってしまえば、FXとは少額から始められる外貨取引のことです。外貨とは、アメリカだったらドル、ヨーロッパ圏内ならユーロ、イギリスならポンドのことを指します。もちろん日本なら円です。
これらの外貨を組み合わせたものを『通貨ペア』と言います。通貨ペアのレートが安い時に買って高い時に売る(もしくは高い時に売って安い時に買う)ことによって、その差額が利益となるのです。
海外に旅行に行かれたことのある方は空港の外貨両替所で「日本円からドル」、「日本円からポンド」に両替をしたことがあると思いますが、これも大きく言うと外国為替市場に参加しトレードを行ったとも言えます。
わかりやすく例を上げて説明します。もしあなたがアメリカへ旅行を行く時に「円」を「ドル」に両替するとします。空港の外貨両替のレートでは1ドル100円と表示されており、持っていた100,000円をドルに両替しました。すると、1000ドルが手に入ります。(分かりやすいように手数料などは考えていません)
しかしその後、アメリカで全ての旅費をクレジットカードを使って払っていたので、現金を使う機会がなく帰国日には現金1000ドルがそのまま残っていたので、帰りの空港で使わなかった1000ドル分を日本円に両替しようと「ドル/円」レートを見ると、1ドル110円と表示されており、日本円に両替すると「110,000円」となり1万円が利益として帰ってきました!
※1ドル110円なので、もっていた1000ドルを日本円に変換すると1000(ドル)×110(円)=110,000円
もし、この時に「ドル/円」のレートが1ドル120円となっていれば1000ドルを日本円に両替すると「120,000円」となって帰ってきます!
この様にレートが変動する2つの通貨の交換することによって、利益を得るという事がFXの基本となります!
FXは常に為替レートが変動しているので、それを活用して利益を取るという取引だということが分かってもらえればOKです。
為替レートはどの様にして決まるのか?
為替レートは常に変動をしているのですが、どのようにして為替レートは決まるのでしょうか?
通貨ペア「ドル/円」を例にすると、アメリカと日本の経済状況等、様々な影響で「ドルを買いた人」もしくは「円を売りたい人」が多ければ、「ドル」が高くなります。
なぜかというと「ドル/円」の価値を相対的に考えた時にドルを買いたいという人が多ければ、円よりドルの価値があがりまよね。また、円を売りたいという人が多ければ、円の価値が下がるので、相対的にドルの価値があがるのです。
逆に円を買いたい人、もしくはドルを売りたい人が多ければ相対的に「円」が高くなります。
FX取引のメインは為替差益
FXトレードのメインは通貨を「安く買って高く売る」もしくは「高く売って安く買う」ことで利益を得ることが出来ます。
「安く買って高く売る」
「ドル円」の通貨ペアで1ドル100円の時に買いその後、1ドル102円になった時に売ると1ドルあたり2円の差益を得られることが出来ます。
基本的にFXトレードでは、最低10,000通貨単位でトレードをするので(最低1000通貨単位で取引できる証券会社もあります。)10,000通貨単位で取引をした場合は…
2円(1ドルあたりの差益)×10,000ドル=20,000円の利益となります!
「高く売って安く買う」
また、「ドル円」の通貨ペアで1ドル100円の時に売りその後、1ドル98円で買うと1ドルあたり2円の差益を得られることが出来ます。
10,000通貨単位でトレードをした場合には…
2円(1ドルあたりの差益)×10,000ドル=20,000円の利益となります。
「売った後に買う」という事が最初はあまり理解が出来ないかもしれませんが、実際のFX取引では非常に簡単に売り注文を出すことが出来ます。
FXでの円安やドル高の意味は?
先ほどの例で言えば、同じ1ドルでも、買った時より30銭多くなって日本円に換金できる、というわけです。これを『円安ドル高』と言います。ニュース等でも耳にしたことのある単語だと思います。
1ドル110円20銭から1ドル110円50銭になったということは、1ドルを手にするための日本円が多く必要になったわけです。つまり、ドルの価値が上がったということです。つまりドル高です。
逆に日本円の視点から見れば、110円20銭しか出さなくても手に出来た1ドルが、110円50銭もの大金を出してようやく1ドル手にすることができるようになったわけで、多くの円を使わなければドルを手にできないということになり、円の価値が下がったということになります。つまり円安です。
逆に、例えば1ドル110円50銭だったレートが1ドル110円20銭になったとしたら、少ない日本円で1ドルを手に入れられるようになったので、円の価値が上がってドルの価値が落ちたことを意味し、円高ドル安ということになります。
FXチャートで言えば、通貨ペアの先頭にくる通貨(ドル円だったらドル)の価値が高くなるとチャートは上昇を描きます。ドル円チャートが上がっていればドル高・円安ということになります。
FXの通貨ペアの先頭にくる通貨を基準に考える
『ドル円を買う』とは、ドルを買う(=円を売る、もっと分かりやすく言えば円を捨てる)ことを意味します。
つまり、通貨ペアの先頭に来ている通貨の方を買う、もしくは売ると理解して下さい。
ユーロ円で買い、とはユーロ円を買って円を売る、ということです。ユーロドルを売りなら、ユーロを売ってドルを買う、ということです。
FX取引にはレバレッジがある!
FXには『レバレッジ(倍率)』と言って、自己資金の何倍もの額の取引ができる仕組みがあります。レバレッジとは直訳すると『てこの原理』です。
国内FXの場合、レバレッジは一律で最大25倍となっています。ではレバレッジ25倍で具体例を見ていきます。
例えば自己資金が10万円だったとした場合です。この時、レバレッジ25倍が効いて、自己資金は250万円ある形になります。つまり、250万円ある前提で、250万円分の取引ができる、ということです。
自己資金だけ(レバレッジ無し)だと少額で取引できなくとも、レバレッジがあることによって、5~10万円ぐらいの少額資金でもFXトレードが可能となるのです。
レバレッジがあることによって少ない自己資金でも大きな利益を得られるチャンスがある、これがFXの魅力なのです。
FXでのロットとは?1万通貨とは?
では、そのレバレッジを使ってFXではどのぐらいの規模で取引できるのかも見ていきます。
その前にFX用語を2つ説明しておきます。1つ目が『ロット』という言葉です。ロットとは、FXトレードする時の取引数量・取引単位のことです。『ドル円で2ロット、買いを入れる』といった具合に使います。
ベテラントレーダーになると『ロット』とは言わず『枚』と表現する人もいますが、FX初心者は『ロット』という単語で覚えておいて下さい。
2つ目が『1万通貨(10万通貨・1,000通貨など)』という言葉です。どのFX業者を使ってもこの単語は出てきます。簡単に言えば、『ドル円での1万通貨とは1万ドルのこと』です。ユーロドルでの1,000通貨とは、1,000ユーロのことです。
これも先ほどの通貨ペアの買い・売りの見方と同様に、通貨ペアの先頭に来ている通貨のことだと覚えて下さい。これなら理解しやすいはずです。
FXではどのぐらいの取引ができるのか?
では具体例を挙げます。自己資金10万円、ドル円(仮に1ドル110円とします)で取引した場合です。
取引数量単位であるロット数は、FX業者によって異なります。ここでは一般的な『1ロット=1万通貨』として解説します。
1ロット=1万通貨の場合、ドル円だったら1万ドルが必要になります。1万ドル=110万円です。つまり、ドル円で1ロット取引しようとすれば110万円の日本円が必要ということです。
これでは自己資金10万円では到底足らないではないか…と思いきや、ここで活躍するのが先ほどご紹介した『レバレッジ』なのです!
一般的なレバレッジ25倍であれば、自己資金は10万円×25倍=250万円あることになります。
ドル円1ロットの取引には110万円が必要、ではレバレッジが効いて250万円の自己資金ならいくら取引できるか?答えは『2ロット』です。250万÷110万≒2.2となり、2ロットまでなら取引できる、というわけです。
こうやって、今の自己資金では最低限何ロットの取引ができるのかを導き出すことができます。
FXで使われるpipsとは?スプレッドとは?
FX初心者にとっての最大の関心は『FXトレードしたらどのぐらいの利益や損失が出るのか』まさにここだと思います。FXではどのぐらいの利益や損失が出るのか。これを語る前に、まず押さえておくべき用語を2つ解説します。
1つ目が『pips(ピップスもしくはピプス)』です。これは通貨ペアで言う所の最小単位になります。例えばドル円であれば、110円50銭が110円51銭になったら『1pips円安方向へ動いた』という表現になります。
利益をあげた時には『10pipsを獲る』『10pipsを抜く(利益を抜きとる)』という言い方をします。負けた時には『10pips負けた』『10pipsで損切り』といった言い方になります。損切りについてはまた別途で解説します。
まずはpips、pips数という表現に慣れて下さい。
2つ目が、『スプレッド』です。スプレッドとはFX取引するごとにかかってくる手数料コストのことです。FX業者はボランティアで運営しているわけではなく、当然FX業者も利益を出さなければなりません。その利益の中心となっているのがスプレッドというわけです。
スプレッドはトレーダーが取引するごとにかかってきます。ここで先ほど紹介した『pips』が出てきます。国内FXの場合、例えばドル円であればおおよそ0.2~0.4pipsのスプレッドがかかります。0.2銭~0.4銭と表現されることもあります。
FX業者のサイトを見てみると、各社スプレッド競争が激しく行われているのが分かります。分かりやすく言えば、『業界最狭0.2pips!』などの表現は、取引ごとにかかるスプレッドという手数料を他社より安くしますよ、という意味です。
Pipsとスプレッド。この2つの用語を覚えた所で、では実際にFXトレードをした時に、どのぐらいの利益や損失が出るのかを見ていきます。
FXでトレードしたらどのぐらい利益や損失が出るのか?
分かりやすい具体例を出します。今の自己資金が5万円として、通貨ペアはドル円でトレードするとします。1ロット=1万通貨、レバレッジ25倍、スプレッド0.3pipsという、ごく平均的なFX業者でシミュレーションします。
先述の通り、ドル円で1ロット取引するにはレバレッジを加味して約110万円が必要です。5万円の自己資金なら5万×レバレッジ25倍=125万円の資金があることになりますので、条件クリアです。1ロットの取引ができます。
ドル円が110円50銭のときに、ドルを買った(買いエントリー)とします。そして110円60銭のときに利益確定(=決済=売り)したとします。これで10pipsを獲った…とはならず、スプレッドの0.3pipsは手数料として最初から引かれていますので、実質的には9.7pips分の利益ということになります。
では9.7pips分の利益とは、日本円で言えばいくらの利益になるのか?結論から言えば、おおよそ970円です。これは1ロット=1万通貨なのか1ロット=1,000通貨なのか、によっても変わってきます。結論から言えば、最もメジャーである1ロット=1万通貨の場合なら、1pips=約100円に相当するとお考え下さい。
考え方は簡単な算数の話です。1ロット1万通貨の場合、1ロットは1万ドル=110万円のことです。ドル円110円50銭の時にドルを1ロット買うということは、1万ドル×110.5円=1,105,000円の日本円を投入(レバレッジ含む)したことになります。
そして1ドル110円60銭になった時点、つまり1万ドル×110.6=1,106,000円になった所でドル円を売って(日本円に換金して)終了していますので、その差額は+1,000円です。スプレッドの0.3pips(30円相当)を差し引いて970円の利益になる、というわけです。
分かりやすくするために、上記の例ではスプレッドを最後に引いていますが、スプレッドは取引エントリーした瞬間に最初に差し引かれています。つまり、ドル円で1ロットエントリーした場合、スプレッドが0.3pipsならスタート段階で-30円になっている、ということです。
この条件なら、1,000円の利益を得たければ10.3pipsを獲る(抜く)必要があるということです。
今回は利益面で見ましたが、損失の場合も同様の見方となります。
FXにはスワップという、もう1つの取引がある!
ここまではFXトレードについて、『買う・売る』ことをベースとした取引方法を見てきました。安い時に買って高い時に売ることで利益を出す、もしくは高い時に売って安い時に買うという取引方法です。
しかしFXにはもう1つの取引方法があります。それが『スワップ取引』です。スワップ取引とは、2つの通貨間の金利差を使って利益を得る取引手法です。
例えばドル円であれば、ドルの金利は0.25%、日本の金利が-0.1%であれば、0.26%の差がありますので、ここを狙って金利の高いドルを買うというスワップ取引によって利益が出せるというわけです。
皆様もご周知の通り、日本の金利は0…を下回り-0.1%という悲惨なことになっています。もはや預金を預けてもお金は増えないのです。しかしこれはあくまで、日本国内に限ってのことです。
海外に目を向けると、ほとんどの国で金利はプラスです。例えば南アフリカなら3.5%、メキシコであれば約4%、トルコなら18%もの金利がつくのです。金利の不利な日本円を売って、これらの金利の有利な国の通貨を買い、そのまま保有し続ければ大きな利益となります。
スワップ取引で利益を得る条件は2つです。1つ目は、『金利の高い方の通貨を買う』。2つ目は『そのまま日をまたいで保有する』ことです。この2つの条件さえ満たせば、スワップ取引で利益を得ることができます。
スワップ取引で最も注目されるのが金利18%前後を誇るトルコリラ(トルコの通貨)です。トルコリラ円を買い、そのまま保有し続ければ(これを買いスワップと言います)、大きな利益を得ることができます。
スワップポイントの付与率はFX業者によって異なりますので、もしスワップ取引をメインでお考えの方は、どの業者のスワップが有利かを慎重に検討する必要があります。
1トルコリア=約13円とした場合、買いスワップが1ロットあたり45円、1ロット=1万通貨の業者を使ったとします。もし自己資金が10万円だとすると、レバレッジ25倍が効いて19ロットの取引が可能になります。
19ロット、トルコリラを買うと1日ごとに45円(買いスワップ)×19ロット=855円のスワップ利益が得られます。ただしスプレッドは取引最初の1回だけですが、別途でかかってきます。仮にトルコリラのスプレッドを1.5pipsとすると(トルコリラはスワップ取引で稼ぎやすい分、スプレッドはやや広めになっています)、1.5pips(150円)×19=2,850円です。
仮に1ヶ月保有し続けたとすると、855円×30日=25,650円。スプレッドの2,850円を差し引いも22,800円の純利益となります。
スワップ取引は、トルコリラ円を買いポジションで保有し続けることが条件のため、通常トレードとして勝つ・負けるの部分は別となります。トルコリラ高円安になれば、スワップ利益+通常トレードとしての利益が手に入ることとなり、資産は激増します。逆にトルコリラ安円高になれば、スワップ取引としては利益が出るものの通常トレードとしては損失が出ることになり、利益額は減ります。(マイナスになる可能性もあります。)
ただ基本的にはトルコリラ円やメキシコペソ円などスワップ取引に有利な通貨はジワジワと上がり続ける(買い方向へ進む)可能性が高いので、スワップ取引で利益を狙うのには打ってつけの通貨となります。
次のステップへ
それでは「FXとは何か?」が掴めたところで、FXを始める前の準備に進んでいきましょう!
以下の記事を御覧ください!
現在は海外(主にヨーロッパ)を中心に生活をしています。このブログでは、FX初心者から上級者まで役に立つ情報を発信できればと思います。 主にオリジナルインジケーターの作成やEAの作成、手法の開発を行っております。
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