FXのケルトナーチャネルとは?設定方法や計算方法、相性の良いインジケーターを徹底解説!
ケルトナーチャネルは、トレンドの方向性を見極められる便利なテクニカル指標です。
特に、レンジ相場を抜ける時に有効だといわれています。
しかし、ケルトナーチャネルの基礎を知らないと、使いこなすのは難しいかもしれません。
本記事では、ケルトナーチャネルの概要から、設定方法、使い方、相性の良いインジケーターまで解説します。
「ケルトナーチャネルについて詳しく知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
「ケルトナーチャネルを使っているけど勝てない」という方にも、お得な情報を公開しています。
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目次
ケルトナーチャネルとは?
ケルトナーチャネルとは、『チェスターケルトナー』が考案したトレンド系のテクニカル指標です。
1960年代の著書『How To Make Money in Commodities』で紹介しています。
ボリンジャーバンドと同じように、3本の線で構成されているのが特徴です。
ケルトナーチャネルの3本線の詳細は下記の通りです。
ケルトナーチャネルで使う3本線 |
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EMA(指数平滑移動平均線) ATR(アベレージ・トゥルー・レンジ) |
ケルトナーチャネルとは、EMA1本とATR2本の合計3本で構成されています。
この3本の線を使って、上限ライン(アッパーバンド)や下限ライン(ローワーバンド)を判断するのです。
上限ラインや下限ラインから判断することで、トレンドの方向性を把握できます。
特に、2つのラインを突き抜けた時に、強いトレンドが発生していると考える傾向があります。
近年は、オリジナル版だけではなく、改良版なども公開されています。
オリジナル版と改良版の違いは下記の通りです。
オリジナル版 |
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上限ライン センターライン+バンド幅 中間線 {(高値+安値+終値)÷3}10日間の単純移動平均線(SMA)} 下限ライン センターライン−バンド幅 ※バンド幅は、10日間の変動幅(高値-安値)の単純移動平均線(SMA) |
改良版 |
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センターライン+バンド幅 中間線 {(高値+安値+終値)÷3}20日間の指数平滑移動平均線(EMA)} ローワーバンド センターライン−バンド幅 ※バンド幅は、ATR(平均的な1日の値動き)×乗数 |
オリジナル版と改良版では、SMAの日数やバンド幅の考え方が変わっています。
ケルトナーチャネルは、現代でも進化し続けるテクニカルチャートと覚えておきましょう。
ケルトナーチャネルは、3本の線でトレンドの方向性を見極めるテクニカル指標です。
ボリンジャーバンドやエンベロープとの違い
「ケルトナーチャネルってボリンジャーバンドやエンベロープとどう違うの?」
FXの知識や経験がある方は、こういった疑問を持つかもしれません。
ケルトナーチャネルとボリンジャーバンド、エンベロープの違いは下記の通りです。
インジケーター名 | 採用している中間線 |
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ケルトナーチャネル | 中間線にEMAを採用 |
ボリンジャーバンド | 中間線にSMAを採用 |
インジケーター名 | エントリーポイント |
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ケルトナーチャネル | 上下の線から抜けた時 |
エンベロープ | 上下の線からタッチした時 |
ケルトナーチャネルの中間線はEMAに対して、ボリンジャーバンドは中間線にSMAを採用しています。
ボリンジャーバンドは標準偏差(標準偏差を表す指標の一つ)を使う点も、ケルトナーチャネルとは異なります。
さらに、ケルトナーチャネルの線は緩やかですが、ボリンジャーバンドはジグザグとした線が特徴です。
ケルトナーチャネルとエンベロープの場合は、エントリーポイントに大きな違いがあります。
ケルトナーチャネルのエントリータイミングは、上下の線を抜けたタイミングです。
一方、エンベロープは上下の線にタッチしたタイミングでエントリーします。
ケルトナーチャネルとエンベロープでは、相場を判断するところも異なります。
ケルトナーチャネルの場合は、トレンドの発生に応じて判断することが多いです。
エンベロープは、レンジ相場に使われる傾向があります。
さらに、ケルトナーチャネルは順張りがメインで、エンベロープは逆張りメインと覚えましょう。
以上が、ボリンジャーバンドやエンベロープとの違いについてです。
似ているといわれる3つのインジケーターですが、実はいくつか違いがあります。
相場や使いやすさによって、どれを使うのか判断してみても良いかもしれません。
「ボリンジャーバンドについて詳しく知りたい」という方は、下記のURLからご参照ください。
ケルトナーチャネルの設定方法
ケルトナーチャネルを使用する場合は、設定する必要があります。
ただし、ケルトナーチャネルはMT4・MT5に入っていません。
設定する前に、ケルトナーチャネルをダウンロードしましょう。
ネットで、「ケルトナーチャネル ダウンロード」と検索してください。
ダウンロードした場合のケルトナーチャネルの設定方法の手順は下記の通りです。
ケルトナーチャネルの設定手順 |
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1.挿入を選択 2.インジケーターを選択 3.カスタムを選択 4.ケルトナーチャネルの選択 |
挿入を選択し、インジケーターをクリックします。
一番下にカスタムという項目があるので押していただき、ケルトナーチャネルを選択すると設定できます。
ケルトナーチャネルはM4・M5にはデフォルトでないので、ダウンロードしてから設定しましょう。
ケルトナーチャネルの見方
ケルトナーチャネルの主な見方は3つです。
見方の詳細は下記の通りです。
相場 | 見方 |
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上昇トレンド | ローソク足が上限ラインより上にある場合 |
下降トレンド | ローソク足が下限ラインより下にある場合 |
レンジ相場 | 3つの線の中にローソク足がある場合 |
上昇トレンドの場合は、ローソク足が上限ラインより上にある場合です。
一方、下降トレンドは、ローソク足が下限ラインより下にある場合になります。
レンジ相場だと、3本の線からローソク足が抜けることがほとんどありません。
ケルトナーチャネルを見る際は、ローソク足や上限ライン・下限ラインの位置を確認しましょう。
ケルトナーチャネルの計算方法
ケルトナーチャネルを正しく使うためには、計算方法を覚える必要があります。
計算方法を知らないと、正確な数値を確認できないからです。
ケルトナーチャネルの計算方法の詳細 |
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EMA = 20日間の指数移動平均 ケルトナーチャネルの上限ライン = EMA + (2 × ATR) ケルトナーチャネルの下限ライン = EMA – (2 × ATR) |
EMAは、20日間の指数移動平均で計算します。
さらに、上限ライン・下限ラインは、EMAから2 × ATRを足すもしくは引いた数です。
ケルトナーチャネルの計算は少し難しいですが、まずは計算式を覚えるところからスタートしましょう。
「EMAの計算式について詳しく知りたい」という方は、下記のURLからご参照ください
ケルトナーチャネルのエントリーポイント
ケルトナーチャネルのエントリーポイントをサイン別に見ていきましょう。
買いサイン |
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上限ラインの上を抜けた時 ボラティリティが高くなり上昇トレンドが発生した時 |
売りサイン |
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下限ラインの下を抜けた時 ボラティリティが高くなり下降トレンドが発生した時 |
買いサインは、上限ラインの上を抜けた時です。
また、ボラティリティが高くなり上昇トレンドが発生した時も、エントリーポイントといえます。
一方、売りサインは下限ラインの下を抜けた時です。
ボラティリティが高くなり下降トレンドが発生した時も、エントリーポイントになります。
決済ポイントは、中間線に接触した時に行いましょう。
ケルトナーチャネルのエントリーポイントは、上限ライン・下限ラインを抜けた時に注目してください。
ケルトナーチャネルの注意点
ケルトナーチャネルでFXトレードする際には、いくつか注意点があります。
- 騙しにあう可能性がある
- 大きな指標では機能しないことが多い
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
騙しにあう可能性がある
ケルトナーチャネルは、騙しにあう可能性があります。
ケルトナーチャネルは、他のインジケーターと同様に騙しにあう可能性があります。
例えば、上限ラインの上を抜けても、すぐに価格が下に反発するかもしれません。
下限ラインも同様で、下に抜けても価格が上に反発することがあります。
特に、レンジ相場に関しては、すぐ価格が反発する傾向があります。
ケルトナーチャネルは、レンジの場合に騙しにあう可能性があるため気をつけましょう。
大きな指標では機能しないことが多い
ケルトナーチャネルは、大きな指標では機能しないことが多いです。
例えば、雇用統計や消費者物価指数(CPI)、金利政策が発表されたとします。
大きな経済指標が発表されると、相場が不規則に動くかもしれません。
相場が不規則に動く場合は、ケルトナーチャネルが機能しなくなる可能性があるためご注意ください。
ケルトナーチャネルは、大きな指標が発表されると相場不規則になるため機能しない傾向があります。
ケルトナーチャネルと相性の良いインジケーター
ケルトナーチャネル単体だと、勝てないこともあります。
安定したFXトレードをするためには、ほかのインジケーターと組み合わせるのも方法のひとつです。
- RSIと組み合わせる
- ボリンジャーバンドと組み合わせる
- MACDと組み合わせる
それでは、ほかのインジケーターの簡単な概要も含めて、使い方を見ていきましょう。
RSIと組み合わせる
ケルトナーチャネルは、RSIと相性が良いといわれています。
RSIとは、「買われすぎ」や「売られすぎ」を確認できるテクニカルチャートです。
まずはケルトナーチャネルで、トレンドの方向性を把握していきます。
その後に、RSIで「買われすぎ」か「売られすぎ」か確認し、エントリーポイントを探しましょう。
ケルトナーチャネルのトレンドの方向性と、RSIの売買の強弱を合わせることで、FXトレードの質が高まります。
ボリンジャーバンドと組み合わせる
ケルトナーチャネルは、ボリンジャーバンドとも相性が良いと考えられます。
ボリンジャーバンドとは、移動平均線と標準偏差で構成されているテクニカルチャートです。
ケルトナーチャネルはボリンジャーバンドと併用することで、レジサポが強化されます。
また、両方のバンドよりも上もしくは下にある場合は、ブレイク手法で仕掛けるのも有効な手段のひとつです。
ケルトナーチャネルとボリンジャーバンドを併用することで、レジサポの強化につながります。
MACDと組み合わせる
ケルトナーチャネルは、MACDと組み合わせることもあります。
MACDとは、移動平均線を応用したテクニカルチャートのことです。
まずは、ケルトナーチャネルでトレンドの方向性を把握します。
MACDを使ってトレンドの転換期を予測することで、正確にエントリーポイントを見つけられます。
ケルトナーチャネルとMACDを併用することで、トレンドの方向性だけではなく、トレンドの転換期にも対応可能です。
以上が、ケルトナーチャネルと相性の良いインジケーターです。
ケルトナーチャネルは、他のインジケーターと組み合わせることで、さまざまな視点から相場を把握できます。
特に、ケルトナーチャネルはトレンドの終わりのシグナルがないため、欠点を補えるインジケーターがおすすめです。
「今回紹介したインジケーターについて詳しく知りたい」という方は、下記のURLからご参照ください。
まとめ
ケルトナーチャネルは、『チェスターケルトナー』が考案したトレンド系のテクニカル指標です。
上限ラインや下限ラインを判断することで、トレンドの方向性を確認できます。
ケルトナーチャネルは、ボリンジャーバンドやエンベロープに似ていると言われています。
しかし、実際には中間線やエントリーポイントなど、異なる点がいくつかあります。
MT4やMT5を使う場合は、ケルトナーチャネルがデフォルトで入っていません。
ネットで「ケルトナーチャネル ダウンロード」と検索して、ダウンロードした後に設定してください。
ケルトナーチャネルでFXトレードする際は、上限ライン・下限ラインを抜けたところを狙っていきましょう。
レンジ相場や大きな経済指標は、騙しにあう可能性が高いためエントリーを控えてください。
ただし、ケルトナーチャネルとほかのインジケーターを併用することで、騙しにあう確率が下がります。
特に、RSIやボリンジャーバンド、MACDなどのインジケーターが相性抜群なのでおすすめです。
今後、ケルトナーチャネルを使ってFXトレードする際の参考になれば幸いです。
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