FXのVLDMIとは?RSIとの違いや計算方法、相性の良いインジケーターを詳しく解説!
VLDMIは、RSIの性質に似ているといわれるテクニカル指標のひとつです。
「買われすぎ」や「売られすぎ」を判断するために使います。
ただし、VLDMIの基礎知識がないと、売買の強弱を正確に把握できません。
本記事では、VLDMIの概要からRSIとの違い、見方、相性の良いインジケーターなどを紹介します。
「VLDMIについて詳しく知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
VLDMIをすでに利用している方向けに、お得な情報なども公開しています。
目次
FXのVLDMIとは?
VLDMIは、「買われすぎ」や「売られすぎ」を判断できるインジケーターです。
Variable Length Dynamic Momentum Indexの頭文字をとっていることで知られています。
VLDMの開発者は不明ですが、以前は日本人ではないかと噂されていました。
近年は、FXだけではなくバイナリーオプション(オプション取引を元にした金融商品のひとつ)でも使用されています。
VLDMIは、売買の強弱を0から100で表しています。
例えば、数値が70%から80%を超えると「買われすぎ」のサインとなります。
一方で、数値が20%から30%を下回れば、「売られすぎ」のサインとして考えるのが一般的です。
VLDMIは、売買の強弱を判断できる便利なインジケーターといえます。
VLDMIとRSIの違い
VLDMIは、RSIとよく似ているといわれることがあります。
RSIもVLDMIと同じく、「買われすぎ」や「売られすぎ」のインジケーターだからです。
ただし、VLDMIとRSIはいくつか違う点があります。
例えば、VLDMIは価格変動に応じて、対象期間が異なる傾向があります。
RSIは価格の変動に限らず、設定のデータをもとに対象期間を考えるのが一般的です。
VLDMIは価格変動に応じて対象期間が変わるため、RSIよりも反応が早いといわれています。
そのため、「FXではRSIって使えないのかな」って思われるかもしれません。
そんなことはなく、RSIは使い方がシンプルなので、FX初心者にもおすすめできるインジケーターです。
VLDMIとRSIには違いがありますが、どちらにもメリット・デメリットがあります。
実際に2つのインジケーターを使ってみて、あなたに合ったインジケーターを選びましょう。
VLDMIとRSIは、価格変動が発生した際の期間の考え方・捉え方が違います。
「RSIについて詳しく知りたい」という方は、下記のURLからご参照ください。
VLDMIの設定方法
VLDMIは、MT4・MT5にデフォルトで入っていません。
他のサイトからダウンロードする必要があります。
VLDMIの設定方法・手順の詳細は下記の通りです。
VLDMIの設定方法 |
---|
1.VLDMIをダウンロード 2.MT4・MT5のフォルダーを開く 3.MQL4・MQL5をクリック 4.indicatorsにコピーしたファイルを張りつける 5.貼りつけたVLDMIのファイルを設定する |
まずは、ほかのサイトからVLDMIをダウンロードしましょう。
MT4・MT5の場合はフォルダーを開いた後に、MQL4・MQL5をクリックしてください。
フォルダー内のindicatorsを確認できたら、コピーしたVLDMIを張りつけて完了です。
貼りつけたVLDMIのファイルを設定する際は、左にあるナビゲーターを確認してください。
フォルダー内にVLDMIのファイルがあるかどうか確認し、ファイルをクリックしましょう。
ファイルを開いた後に、下の「okボタン」を押せば設定完了します。
また、VLDMIをダウンロードする際は下記の内容を確認してください。
項目 | おすすめの設定 |
---|---|
上限目安 | 80 |
下限目安 | 20 |
時間足 | current |
期間 | 14 |
平均期間 | 10 |
標準偏差 | 5 |
適用価格 | 終値 |
最大値 | 1000 |
上記の数値は、VLDMIのデフォルトの数値となります。
つまり、上記以外の数値の場合は、カスタマイズされている可能性が高いです。
VLDMIをデフォルトで使いたい場合は、設定されている数値を確認してください。
VLDMIの計算方法
VLDMIを正確に使いこなすためには、計算方法を知らなければいけません。
計算方法を知らないと、正確な数値を判断できないからです。
まずは、VL(Variable Length)を計算します。
VLの計算式 |
---|
VL=基準期間 ÷ 終日A日標準偏差/終値N日標準偏差のB日単純平均 |
終値N日標準偏差のB日単純平均とは、簡単に言うと1日の価格のばらつきを平均したものです。
次に、VLDMIを計算していきます。
VLDMIの計算式 |
---|
VLDMI=VL期間内の前日比プラスの合計÷(VL期間内のプラスの足の上昇幅の合計+VL期間内のマイナスの足の下落幅の合計) |
VLDMIは、VLの期間内の合計やプラスの足の上昇幅の合計、マイナスの足の上昇幅の合計を計算しましょう。
VLDMIの計算式はやや複雑なので、少しずつ覚えていきましょう。
VLDMIの見方
VLDMIの見方は、「買われすぎ」や「売られすぎ」を確認するだけなのでシンプルです。
例えば、上限ラインの目安である70%から80%と超えた場合は、買われすぎと判断します。
買われすぎると判断した場合は、売りエントリーを視野に入れていきましょう。
一方で、下限ラインの目安である20%から30%を下回った場合は、売られすぎと判断します。
売られすぎと判断した場合は、買いエントリーを視野に入れてください。
ダイバージェンスが発生したタイミングも、エントリーポイントの一つとして考えられています。
くわえて、上下の目安に達していたなら、積極的にエントリーしていきましょう。
RSIを使用したことがある方は、同じようなイメージで考えると良いです。
「ダイバージェンスについて詳しく知りたい」という方は、下記のURLを参照してください。
VLDMIは使えない?
VLDMはRSIと同様に、単体では使えないと言われています。
なぜなら、単体だと騙しにあう可能性が高いからです。
例えば、強いトレンド相場があったとします。
強いトレンドの相場の場合は、反転のタイミングでもそのまま上昇・下降することが多いです。
つまり、エントリーポイントとは逆の方向に進む可能性があるため、騙しにあうかもしれません。
ダイバージェンスが発生した時も同様です。
ダイバージェンスが発生した瞬間にエントリーしたにもかかわらず、エントリーとは違う方向に進むことがあります。
特に、大きな経済指標が発表されると、相場が不規則に動くためダイバージェンスが機能しないかもしれません。
VLDMは、単体で使用すると騙しにあう可能性があるため、使えないと考えられています。
ただし、他のインジケーターも同様に、単体だと騙しにあうので、合わせて覚えておくと良いでしょう。
VLDMIと相性の良いインジケーター
VLDMIは、相性の良いインジケーターと組み合わせることで、FXトレードの質を高められます。
- RSI
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- ZigZag
それでは、他のインジケーターの簡単な概要を説明しながら、併用するとどうなるのか見ていきましょう。
RSI
RSIは、「買われすぎ」や「買いすぎ」を判断できるオシレーター系のインジケーターです。
先ほどお話した通り、VLDMIと使い方が似ています。
まずは、VLDMIで上限の目安の数値を確認していきましょう。
次に、RSIもVLDMIと同じように、上下の目安の数値をご確認ください。
2つのインジケーターが、上下の目安に到達していたらエントリーしていきましょう。
VLDMIは、RSIと併用することで「買いすぎ」や「売られすぎ」の精度を高められます。
移動平均線
移動平均線とは、一定期間の(終値)の平均を表した線で、代表的なトレンド系のインジケーターです。
トレンドの方向性や売買のタイミングを探れます。
移動平均線を使う場合は、下記のような設定を心がけてください。
線の種類 | おすすめの設定 |
---|---|
短期線 | 5、10、14、20、21 |
長期線 | 50、60、75、100、200 |
短期トレード化長期トレードによって、おすすめの数値が異なるのでご注意ください。
慣れていない方は、デフォルトの数値で試してみましょう。
まずは、移動平均線でトレンドの方向性や売買のタイミングを探っていきます。
その後に、VLDMIで買われすぎや売れすぎを判断することで、正確なエントリーポイントを見極められます。
VLDMIは、移動平均線を併用することで、売買の強弱だけではなくトレンドの方向性なども確認できます。
「移動平均線について詳しく知りたい」という方は、下記のURLからご参照ください。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドとは、移動平均線と標準偏差で構成されているトレンド系のインジケーターです。
ボリンジャーバンドを確認することで、トレンドの方向性や反発などを確認できます。
まずは、ボリンジャーバンドでトレンドの方向性や反発しているか確認しましょう。
VLDMIで買われすぎや売れすぎを判断した後に、エントリーするかどうか決めてください。
VLDMIは、ボリンジャーバンドと組み合わせれば、売買の強弱だけではなくトレンドの方向性・反発を確認できます。
ZigZag
ZigZagとは、ローソク足の高値と安値をラインで繋いだテクニカル指標のことです。
自動で、ダウ理論の切り上げ・切り下げを表示してくれるので、トレンドの方向性を確認できます。
まずは、ZigZagでトレンドの方向性を確認していきましょう。
ZigZagでトレンドの方向性を確認できたら、VLDMIで売買の強弱を見てください。
VLDMIは、ZigZagと併用することで売買の強弱だけではなく、トレンドの方向性を確認できます。
以上が、VLDMIと相性の良いインジケーターです。
VLDMIは同じような特徴を持つ、RSIと相性が良いと考えています。
ほかにも、トレンドの方向性を確認できるインジケーターとの組み合わせもおすすめです。
まとめ
VLDMIは、「買われすぎ」や「売られすぎ」を判断できるテクニカル指標のひとつです。
近年では、FXだけではなくバイナリーオプションでも活用されています。
VLDMIはRSI似ているといわれますが、価格変動に応じて対象期間に対する考え方が違います。
価格変動に応じて対象期間が変わることにより、RSIよりも反応が早いと覚えておきましょう。
VLDMIを使用する際には、計算方法を覚える必要があります。
計算方法がやや複雑なので、少しずつ覚えてから実践に使ってください。
VLDMIの見方は非常にシンプルで、数値に応じて「買われすぎ」や「売られすぎ」を判断するだけです。
ただし、VLDMIは単体だと騙しにあう可能性があるため、十分に注意してください。
他のインジケータ―と併用すると、騙しにあうリスクを回避できる可能性があります。
特に、同じような特徴やトレンドの方向性を判断できるインジケーターがおすすめです。
VLDMIは、売買の強弱を判断できる便利なインジケーターなので、この機会に活用してみてください。
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