バルサラの破産確率とは?計算式や見方、知って得する破損しない方法などを大公開!
バルサラの破産確率は破産リスクを管理する上で、重要な指標のひとつです。
バルサラの破産確率を理解することで、破産リスクを正確にすることが可能です。
しかし、バルサラの破産確率は少し複雑なため、理解している人も少ないかもしれません。
本記事では、バルサラの破産確率の概要から必要な要素、計算式、使い方、注意点まで分かりやすく解説します。
「バルサラの破産確率について知りたい」という方は、参考にしてください。
バルサラの破産確率を理解しても不安な方向けに、破産しないためのコツ・方法なども公開しています。
目次
バルサラの破産確率(Balsara’s Probability of Ruin)とは
バルサラの破産確率とは、一定の条件でトレードを繰り返した際に、口座資金が尽きて「破産(ゼロになる)」してしまう確率を示す指標です。
1992年にJ. Balsara(ジェイ・バルサラ)が著書『Money Management Strategies for Futures Traders(先物トレーダーのための資金管理戦略)』の中で示した考え方の一つです。
主に、「どの程度の割合を毎回リスクにさらすと、資金を失うリスクがどれくらいになるか」を定量化するために用いられます。
例えば、バルサラの破産確率は数値で破産の数値を導き出すことが可能です。
破産の確率を導き出すことで、トレードに対するリスク管理につながるといわれています。
もちろん、破産の確率は0に近ければ近いほど望ましいです。
トレードにおいては、1回のトレードで資金の何%をリスクにさらすかによって、最終的に破産する確率が大きく変化します。
つまり、勝率や損益比率だけでなく、「一回あたりどのくらいの割合で投資金を賭けるのか」を考慮することが重要ということです。
バルサラの破産確率はトレードを繰り返した時に、口座資産がどれくらいの確率でなくなるのか分かる理論でリスク管理に必要です。
バルサラの破産確率を構成する3つの要素
バルサラの破産確率には、計算する際に必要な3つの要素があります。
- 勝率
- リスクリワード
- リスクにさらす資金の割合
それでは、要素ごとに詳しく見ていきましょう。
勝率
トレードや投資でいう「勝率」とは、すべてのトレードに対して利益が出たトレードの割合を指します。
勝率を導き出すことで、あなたの破産確率を示唆することが可能です。
具体的な方法としては、まず勝率を計算していきます。
投資の勝率は、合計のトレード数を勝ちトレード数で割って、100掛けると導き出せます。
たとえば、10回トレードして6回利益が出れば、勝率は60%です。
資金管理を考えるうえで勝率が高い戦略であれば、一時的な連敗が起きる可能性は相対的に低くなります。
一時的な連敗が起きる可能性は相対的に低くなると、資金を減らさない傾向があるため破産の重要な指標です。
つまり、投資の破産において勝率は密接なかかわりがあると覚えておきましょう。
勝率はすべてのトレードに対して利益が出たトレードの割合で、バルサラの破産確率を導き出す要素のひとつです。
リスクリワード
「リスクリワード」とは、投資やトレードで1回あたりのトレードで見込まれるリスクに対して、どの程度のリワードが期待できるかを示す指標です。
一般的には「Risk:Reward Ratio(リスクリワード比)」などとも呼ばれ、バルサラの破産率を導き出すうえで、勝率と並んで重要な指標になります。
リスクリワードは、リスク(損失)とリワード(利益)を重ねた用語です。
リスクは、基本的にトレードの1回あたりで「どのくらいの損失が想定されるか」を意味します。
一方で、リワードは「どのくらいの利益が期待できるか」を指します。
この2つの要素を、「利益(Reward)」÷「損失(Risk)」という計算式で表したものが、「リスクリワード比」です。
例えば、トレード1回で「1万円の損失を許容するなら、2万円の利益を狙う」という場合は、リスクリワード比が2.0となります。
勝率だけではなく、リスクリワード比を導き出すことで、トレードにおいて本当に安定して利益が出ているのかを表すことが可能です。
つまり、リスクリワードは安定的なトレードを表すために重要な指標で、バルサラの破産確率と密接な関係にあります。
リスクにさらされる投資金の割合
バルサラの破産確率では、リスクにさらされる投資金の割合なども要素のひとつとなります。
FXの場合は1トレードあたりの投入資金の割合も、バルサラの破産確率に大きな影響を与えます。
例えば、資金10万円に対して2,000円を投資したとします。
FXでは、一般的に「2%ルール」というものがあり、1回のトレードにおけるリスクを口座資金の2%以内に抑えることでリスクを軽減できます。
一方で、資金10万円に対して2,000円を投資したとします。
2%の10倍の金額の投資金となり、1回のトレードにおけるリスクも10倍になるため破産確率が高くなります。
つまり、勝率とリスクリワードにくわえて、リスクにさらされる投資金の割合なども、バルサラの破産確率の重要な要素となるのです。
以上が、バルサラの破産確率に必要な3つの要素です。
バルサラの破産確率は、「勝率」「リスクリワード」「投資金」の3つの観点から考えていきます。
3つの観点から考えていくことで、現状の破産率がどれくらいなのか導き出すことが可能です。
バルサラの破産確率の計算式
バルサラの破産確率を導き出すためには、計算式なども知っておく必要があります。
バルサラの破産の計算式を知っておくことで、破産率を正確に知ることが可能です。
バルサラの破産確率の計算にはいくつかアプローチがあります。
今回は、「トレードごとに資金の一定割合をベットする」という設定から計算式の例を紹介しましょう。
具体的に必要な項目 |
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p : 勝つ確率 q=1−p : 負ける確率 M : 資金量を「賭ける最小単位」で割ったときの何倍を持っているか(最初の資金を単位換算した値) |
Pを勝つ確率とし、Qを負ける確率、Mをかける資金として合わせることで、バルサラ破産確率を導きだせます。
計算自体は複雑ですが、正確かつ細かい破産率を知りたい場合は覚えておくと便利です。
バルサラの破産確率の計算式は、勝つ確率と負ける確率、投資資金を計算したものになります。
「バルサラの破産確率の計算式が難しい」という方は、アプリや計算式を提供しているサイトを活用してください。
バルサラの破産確率計算機を使用する▶
バルサラの破産確率をアプリで計算する▶
バルサラの破産確率の見方
「バルサラの計算式が複雑すぎて分からない」
中にはバルサラの破産の計算式が分からなくて、破産率を正確に計算できない方もいるでしょう。
そんな時は、「バルサラの破産確率の表」を作ると便利です。
「バルサラの破産確率の表」を作ることで、計算せずとも破産率を確認できます。
今回は、損失許容率1%・5%・10%・25%・50%・100%のバルサラの破産確率の表を紹介いたします。
バルサラの破産確率の損失許容率1%から100%を見ると、損失許容率が大きくなるにつれて破産率が上がるのが分かります。
つまり、損失許容率はバルサラの破産確率と密接にかかわっていると覚えておきましょう。
バルサラの破産確率表の効率的な使うコツ3選
バルサラの破産確率表の効率的な使い方を知っておくことも大切です。
バルサラの破産確率表には、効率的な使い方が存在するからです。
- 前提条件を設定する
- 得られた破産確率をもとにリスク管理をする
- リスク許容度に合わせて運用を継続・再調整
バルサラの破産確率表の効率的な使い方は主に3つです。
それでは、使い方ごとにポイントを把握していきましょう。
前提条件を設定する
まず、バルサラの破産確率票を効率的に使うためには、前提条件を設定する必要があります。
前提条件を設定することで、より正確な数値を把握することが可能です。
バルサラの破産確率に必要な3つの要素 |
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勝率 リスクリワード リスクにさらす資金の割合 |
基本的には、今回紹介した3つの要素を前提として設定してください。
例えば、勝率をpとするなら平均して「60%の確率でプラス(勝ち)になり、40%でマイナス(負け)になる」と想定してp=60に設定します。
その他に、リスクリワードとリスクにリスクにさらす資金の割合と合わせて計算することで、バルサラの破産確率表を効率良く使えます。
バルサラの破産確率表を効率良く使いたいなら、前提条件をまず設定しましょう。
得られた破産確率をもとにリスク管理をする
得られた破産確率をもとにリスク管理をすることも大切です。
バルサラの破産確率をもとに効率良く管理する方法は下記の通りです。
バルサラの破産確率を効率良く管理する方法 |
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損失許容率を調整する 戦略を再評価する 期待値やドローダウンも合わせて考慮する |
破産確率が高いと感じるなら、1回あたりの損失許容率を下げる(ポジションサイズを縮小する)ことが有力な手段です。
たとえば、「10%リスクでは破産確率が高すぎる」と感じたなら、「5%や2%に落としてみる」といった調整を行います。
また、戦略を再評価することもリスク管理として重要です。
「あまりに破産確率が高い(例:20%以上)戦略」なら、連敗によるドローダウンで簡単に口座が飛ぶリスクがあります。
そのため、そもそもの勝率や損益比率を向上させる必要があるかもしれません。
あるいは、トレードルールやエントリー条件を見直し、「自分の想定勝率が本当に妥当か?」を検討しましょう。
破産確率は、「資金半減」「損失が50%を超える」などの大きなドローダウンも極めて致命的になりえます。
バルサラの破産確率はあくまで限界的な指標(本当にゼロになる確率)なので、途中のドローダウンリスク も考慮しましょう。
損失許容率を調整や期待値やドローダウンも合わせて考慮することで、バルサラの破産確率表を効率良く使えます。
リスク許容度に合わせて運用を継続・再調整
前提条件やリスク管理の土台ができたら、リスク許容度に合わせて運用を継続・再調整しましょう。
リスク許容度に合わせて、運用を継続・再調整する具体的な方法は下記の通りです。
調整すべき項目 |
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自分(または運用主体)のリスク許容度を把握 定期的に戦略のパフォーマンスを再評価 ポジションサイズを段階的に変えていく |
産確率が1%だったとしても、0.1%の頻度で「資金半減級のドローダウン」が起こるため、リスク強度は把握してください。
また、相場環境が変わると勝率や損益構造が変動し、破産確率も変わってきます。
新しいデータやトレード履歴を追加し、勝率や損失許容率を再チェックしましょう。
さらに、ポジションサイズを段階的に変えていくことも大切です。
例えば、勝率や成績が向上しているのであれば、損失許容率をやや引き上げてもいいです。
一方で、逆に成績が悪ければ早めに縮小することも選択肢として考えましょう。
リスク許容度に合わせて運用を継続・再調整は3つの調整を行うことで、バルサラの破産確率表を効率良く使えます。
以上が、バルサラの破産確率表を効率良く使うコツです。
前提条件・得られた破産確率をもとにリスク管理を徹底することで、バルサラの破産確率の表を効率良く使えます。
さらに、新しいデータやトレード履歴を追加し、勝率や損失許容率を再チェックすれば、新しいトレードでも柔軟に対応可能です。
バルサラの破産確率を扱う際の注意点5選
バルサラの破産確率を取り扱う際には注意点がいくつかあります。
注意点を理解することで、数字にズレが生じた時にも冷静に対応できるはずです。
では、どういった注意点があるのでしょうか。
- 勝率や損益が本当に一定であるとは限らない
- 資金管理(ベットサイズ)が常に同じとは限らない
- 連敗からの「破産」だけでなく、途中の大幅ドローダウンも重要
- リスクリワード比とのバランスを見失わない
- 理論値と実践は必ずしも一致しない
バルサラの破産確率で注意する点は全部で5つです。
それでは、具体的にどういった点に注意すべきなのか見ていきましょう。
勝率や損益が本当に一定であるとは限らない
バルサラの破産確率は、勝率や損益が本当に一定であるとは限りません。
相場は生き物であり、一定の勝率や損益を出すことが非常に難しいためです。
バルサラの破産確率は、トレードごとに勝が一定であるという前提としています。
そのため、トレードごとに勝が一定でなければ、ズレが生じてしまうでしょう。
例えば、実際の相場では相場環境やボラティリティ、約定スリッページなどにより勝率や損益の分布が変動します。
手法のパフォーマンスが時間とともに変わる場合、理論値との乖離が大きくなる可能性があります。
バルサラの破産確率は、トレードごとの勝率に左右されるため、理論値とは異なる可能性があります。
資金管理(ベットサイズ)が常に同じとは限らない
バルサラの破産確率は取引でかけた金額が重要ですが、常に投資する金額が同じとは限りません。
常に投資する金額が同じとは限らなければ、当然数値自体の見方も変わってきます。
例えば、FXトレードを連続で行った際に、負けが続いたとします。
負けが続けば、実際には連敗によるドローダウンでポジションサイズを減らすことを考えるでしょう。
または、勝ちが続いて資金が増えた分リスクを増やすなど、動的に資金管理を変える場合が多いです。
このように、勝ち負けによって投資金を変えることがある多々あるため、常に同じとは限らないと覚えておきましょう。
資金管理は勝ち負けで変更する傾向があるため、常に同じとは限らないです。
連敗からの「破産」だけでなく途中の大幅ドローダウンも重要
連敗からの「破産」だけでなく、途中の大幅ドローダウンも重要です。
FXのトレードは、破産を前提にした考えよりも、その前にいかにリスクに気づけるかが重要なためです。
バルサラが想定しているのは最終的に資金がゼロになるケースです。
しかし、実際には口座資金が半減・大幅に減るだけでも運用を継続できなくなる可能性があります。
そのため、破産確率だけでなく、「どのくらいのドローダウンが起こり得るか」をあわせて検証することが望ましいです。
「破産」だけでなく、途中の大幅ドローダウンを確認することも重要と覚えておきましょう。
リスクリワード比とのバランスを見失わない
バルサラの破産確率で活用する際には、リスクリワード比とのバランスを見失わないことも必要です。
リスクリワード比とのバランスを見失ってしまうと、勝率が高くても損をすることがあるからです。
バルサラの破産確率では主に「勝率」と「1回あたりのリスク割合(損失許容率)」に着目します。
その時に、トレードではリスクリワード比(平均利益 ÷ 平均損失) も非常に重要です。
また、勝率が多少低くてもリスクリワードが高ければ、トータルで利益が残る可能性があります
さらに、反対に勝率が高くてもリスクリワードが悪ければ負け越す場合があります。
つまり、リスクリワード比とのバランスを考えることで、トータルの損益を見る上で非常に重要な指標となります。
リスクリワード比とのバランスを見失わないと、ただしい損益を導き出せないのでご注意ください。
理論値と実践は必ずしも一致しない
理論値と実践は必ずしも一致しない可能性があります。
理論値はあくまで理論値であり、実際の相場が理論値と同じような動きをするとは限りません。
バルサラの破産確率は、連続した「同じ条件」の試行を前提とした理論モデルです。
そのため、バルサラの破産確率の理論値と現実とは乖離しやすい面があります。
例えば、相場は流動性、スリッページ、急変動などの要因で想定外の損失が生じることもあります。
つまり、理論上の破産確率より実際のリスクが高くなるケースも考えられるのです。
あくまでバルサラの破産確率は目安・指標と考えたうえで、実践のFXトレードに活かしていきましょう。
以上がバルサラの破産確率を活用する際の注意点です。
バルサラの破産確率は、「トレードを長期継続したときに最終的に資金が尽きるリスク」を示すモデル指標です。
そのため、最大ドローダウンを考慮した計算式ではないため、途中のドローダウンの対策を別でする必要があります。
また、バルサラの破産確率はあくまで理論値であり、実践値とは異なることを視野に入れておきましょう。
破産確率を過信せず、ポジションサイズリスク許容度を再調整したうえで、トレードの継続性を高めるポイントになります。
トレードで破産したくない方は販売しているインジケーター・EAの活用を考える
トレードで破産したくない方は販売しているインジケーター・EAの活用を考えましょう。
トレードに関するリスク管理は、FXの経験・スキルがないと調整するのが難しいからです。
販売されているインジケーター・自動売買(EA)では、勝率・リスクリワードを公開していることがあります。
勝率・リスクリワードなどが公開していれば、バルサラの破産確率に当てはめやすいのでスムーズに破産確率の計算が可能です。
特に、勝率・リスクリワード比が良い商品の場合は、破産する確率も少なくなるためFXの経験・スキルがない方におすすめといえます。
トレードで破産したくない方は、実績・評価の高いインジケーター・EAの活用を考えてください。
ちなみに、異国の戦士でも実績・評価の高いインジケーター・EAを多く揃えています。
無料でダウンロードできるインジケーターなどもあります。
まとめ
バルサラの破産確率とは、一定の条件でトレードを繰り返した際に、口座資金が尽きて破産してしまう確率を示す指標のことです。
「どの程度の割合を毎回リスクにさらすと、資金を失うリスクがどれくらいになるか」を定量化するために使われます。
バルサラの破産確率は「勝率」・「リスクリワード」・「リスクにさらす資金の割合」の要素を取り入れて数値を出します。
計算方法が分からない場合は、今回紹介した資金別の表をご確認ください。
バルサラの破産確率表の効率的な使い方は、前提条件を設定したうえでリスク許容度に合わせて運用を継続・調整することです。
細かいところまで設定することで、あらゆる破産リスクにも柔軟に対応できます。
ただし、バルサラの破損確率は理論値であり、実践値と異なる可能性があるためご注意ください。
より実践値に近づけたい場合は、実績・評判の良いインジケーター・EAを活用しましょう。
今回の記事が「バルサラの破産率が良く分からない」という方の参考になれば幸いです。
2014年駒澤大学経営学部・経営学科卒業。その後、SEOを中心に事業を営む会社でコンテンツマーケティングを経験。コンテンツSEOを中心に各種プロジェクトに参画し、個人ではFXトレードを経験。株式会社セネリアスでは、半年間で表示回数・クリック数を倍にすることに成功。コンテンツSEOの豊富な知識や丁寧な対応、自身で経験したFXの経験をもとにユーザーファーストを心がけたライティングが強み。
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