相場の格言に「頭と尻尾はくれてやれ」という言葉があります。
これはトレンドの底値や天井でトレードするのは無謀に近く
そんなトレードをしていると痛い目に合うという意味がこれられています。
トレンドの底値や天井を予想しトレードすることは邪道なのでしょうか?
しかしながら、
もし、トレンドの底値で買いトレンドの天井で売りが出来たとたら…
もし、既に利益が出ているポジションを絶好なタイミングでポジションを決済できたとしたら…
もし、強いトレンドの終焉を予知することが出来たら….
これらの「もし…」はFXトレーダーの全員が望んでいることですよね?
トレンドの底値や天井を予想する有効な術はないのでしょうか?
この問いに対して、私がインジケーターの開発や手法の考案、日本ではく海外との情報の中で
「ダイバージェンス」が一番有効な術だと言う考えに至りました。
今回は「ダイバージェンス」についての解説を詳しくしていきます。
ダイバージェンスとは?
ダイバージェンス(divergence)とは
価格の値動きとインジケーターの動きを比べた時に異なる動きをした時の現象です。
ちなみに英語でdivergenceとは「相違、逆行現象」という意味です。
ダイバージェンスはRSIやCCI、MACD、ストキャスティクスなどを用いて
判断されることが多いですが
他のオシレーター系のインジケーターを使っているトレーダーもいます。
使うインジケーターやそのインジケーターの設定値によって、
ダイバージェンス出現の頻度やタイミングは多少異なりますが、
あまり気にする必要は無く、
RSIやCCIやMACDやストキャスティクスの中で使い慣れているインジケーターを使うといいと思います。
ダイバージェンスの凄いところは
インジケーターを先行指標として使うことが出来、
検証をして練習をすれば簡単に身につけられることが出来ます。
通常インジケーターは価格などの数値を元に計算を行っているので
過去の情報からインジケーターの指標が割り出されますが、得られる情報は過去から現在までの情報です。
ですので、インジケーターは遅行指標と呼ばれています。
先行指標とは、トレンドラインの様にこれから先の情報がある指標を指します。
さて、ダイバージェンスは遅行指標のインジケーターを
先行指標として使うことが出来ると言いましたが、これがどういった意味なのでしょうか?
それはこの記事でダイバージェンスを学んでいく上で理解できると思いますが
ダイバージェンスが発生すると、未来の価格がどのように移動するか予想することが出来るからです。
例えば買いのレギュラーダイバージェンスが発生した時は、
価格が下降しているのにも関わらず
RSIやCCIなどのインジケーターのラインは上昇を現し始めるのです。
(レギュラーダイバージェンスについては、この先でしっかりと解説していきます)
これは、近い未来に価格が上昇する可能性があるということをインジケーターが示しているので
先行指標としてこのシグナルを捉えることが出来るということです。
レギュラーダイバージェンスはトレンドが反転する時に多く見られる現象なので
トレンドの底値や天井付近でトレードをすることが出来ます。
こうすることにより、損切りと利益確定の比率が非常に良い条件でトレードすることが出来るのです。
(海外ではリスクリワードレシオと呼ばれています)
ローリスクハイリターンの状態です。

ダイバージェンスの学習
さて、ダイバージェンスの学習を早速始めてみましょう。
また、ダイバージェンスは大きく分けて以下の2つのグループが存在します。
- レギュラーダイバージェンス
- ヒドゥンダイバージェンス
ちなみに今回ダイバージェンスの確認に使用しているのは
私が開発した万能CCIの「CCIベクトルボリンジャーバンド」で
CCI期間を20に設定しています。
CCIベクトルボリンジャーバンドはダイバージェンスを確認するためのラインが
点と点を目安に引けるのでオススメです!
ダイバージェンスの確認では、チャート上の価格の高値や安値
そしてRSIやCCIなどのオシレーターの高値や安値に注目します。
英語で分かりにくいかもしれませんが、一つ一つのグループを解説していきます。
レギュラーダイバージェンス
レギュラーダイバージェンスはもっとも有名なダイバージェンスの種類です。
レギュラーダイバージェンスの買い・売りパターンを解説していきます。
買いのレギュラーダイバージェンス
買いのレギュラーダイバージェンスでは
安値の切り下げとCCIなどのオシレーターのラインに注目します。
価格に注目してみると、安値が切り下がっていることが分かりますが
CCIベクトルボリンジャーバンドでは価格の安値が切り下がっているにも関わらず
CCIラインは切り上がって上昇しています。
これが買いのレギュラーダイバージェンスです。
価格の安値が切り下がっているにも関わらず
CCIなどのオシレーターのラインは切り上がっている状態です。
価格の安値と安値、CCIベクトルボリンジャーバンドの安値と安値に
ラインを引いてみると分かりやすいと思います。
価格のラインとオシレーターに引いたラインを見てみると
不等号の「>」のような形になります。
売りのレギュラーダイバージェンス
売りのレギュラーダイバージェンスでは
高値の切り上げとCCIなどのオシレーターのラインに注目します。
価格に注目してみると、高値が切り上がっていることが分かりますが
CCIベクトルボリンジャーバンドでは価格の高値が切り上がっているにも関わらず
CCIラインは切り下がって下降しています。
これが売りのレジュラーダイバージェンスです。
価格の高値が切り上がっているにも関わらず
CCIなどのオシレーターのラインは切り下がっている状態です。
価格のラインとオシレーターに引いたラインを見てみると
不等号の「<」のような形になります。
ヒドゥンダイバージェンス
レギュラーダイバージェンスとヒドゥンダイバージェンスは
かなり似ているので、ややこしくなりがちですが
しっかりとポイントを抑えて、レギュラーダイバージェンスとの違いを区別できるようになりましょう。
大きな違いはレギュラーダーバージェンスと違ってヒドゥンダイバージェンスは
トレンド発生中に起こるダイバージェンスでトレンドの継続を意味することが多いです。
ヒドゥンダイバージェンスの買い・売りパターンを解説していきます。
買いのヒドゥンダイバージェンス
買いのヒドゥンダイバージェンスは
上昇トレンド中の安値の切り上げとCCIなどのオシレーターのラインに注目します、
価格に注目してみると、安値が切り上がっていることが分かりますが
CCIベクトルボリンジャーバンドの安値は切り下がって下降しています。
これが買いのヒドゥンダイバージェンスです。
価格の安値が切り上がっているにも関わらず、CCIなどのオシレーターのラインは切り下がっている状態です。
買いのヒドゥンダイバージェンスは
上昇トレンド発生中に起こるダイバージェンスなので
トレンドの流れに沿ったエントリーが出来ます。
価格のラインとオシレーターに引いたラインを見てみると
不等号の「<」のような形になります。
売りのヒドゥンダイバージェンス
売りのヒドゥンダイバージェンスは
下降トレンド中の高値の切り下げとCCIなどのオシレーターのラインに注目します。
価格に注目してみると、高値が切り下がっていることが分かりますが
CCIベクトルボリンジャーバンドの高値は切り上がって上昇しています。
これが売りのヒドゥンダイバージェンスです。
価格の高値が切り下がっているにも関わらず
CCIなどのオシレーターのラインは切り上がっている状態です。
売りのヒドゥンダイバージェンスは
下降トレンド発生中に起こるダイバージェンスなので
こちらもトレンドの流れに沿ったエントリーが出来ます。
価格のラインとオシレーターに引いたラインを見てみると
不等号の「>」のような形になります。

ダイバージェンス早見表
ダイバージェンスのまとめとして、ダイバージェンスの早見表を用意いたしました。
トレードする際の参考にしていただければと思います。

ダイバージェンスと相性の良いCCIベクトルボリンジャーバンド
ダイバージェンスの確認として今回使用したのは
私が開発した「CCIベクトルボリンジャーバンド」です。
ダイバージェンスのラインが引きやすいのはもちろん
CCIにボリンジャーバンドがついていたり
上昇、下降が色付けされていてボリンジャーバンドの
スクイーズや、エクスパンションがわかるなど
一生使えるCCIとなっています!!
ご購入をご希望の方は以下のリンクまたは画像をクリックしてください!!