出来高でおすすめの無料インジケーター3選!使い方や表示方法、出来高の高い通貨ペアを大公開!
出来高は、FXトレードを行ううえで重要な考え方のひとつです。
出来高を正確に理解することで、トレンドの方向性や売買の強弱を把握できます。
さらに、出来高のインジケーターを使えば、質の高いFXトレードを実現させることも可能です。
しかし、どの出来高のインジケーターを使えば良いのか分からない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、出来高の概要からおすすめのインジケーター、表示方法、出来高の高い通貨ペアまでわかりやすく解説します。
「出来高に関するインジケーターについて知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
出来高でより効率良くトレードできるためのお得な情報なども公開しています。
目次
FXの出来高とは
そもそも、出来高について知らない方もいると思いますので説明します。
出来高とは、ある一定の期間内に行われた取引の量を表す指標のことです。
FXには「買い」と「売り」の注文方法があります。
また、「買い」や「売り」がマッチングした取引量を出来高と呼びます。
例えば、ポンド/円の取引で100ドルの買い注文と100ドルの売り注文がであった場合は、100ドルの出来高です。
この出来高が多いと、多くのFXトレーダーが取引参加していると考えられます。
多くのFXトレーダーの取引量が多ければ多いほど、出来高は上昇するためトレンドの強弱を把握できます。
出来高とは、ある一定の期間内に行われた取引の量を表す指標のことで、売買の強弱を把握するのに有効です。
FXと株式との出来高の違い
FXと株式の出来高の違いは下記の通りです。
名前 | 取引 |
---|---|
FX | 店頭取引(OTC) |
株式 | 取引所取引 |
FXは、店頭取引(OTC)式で取引を計算しています。
店頭取引(OTC)とは、簡単にいうとFXトレーダーとFX業者が直接売買することです。
FX業者は無数にあるため、正確な取引量を把握することは難しいといわれています。
FXで出来高を確認する場合は、売買の情弱やトレンド転換の参考値として考えることが多いです。
一方で、株式はすべて取引所で行われています。
取引所は無数にあるわけではないため、正確な量を把握することが可能です。
FXは取引量を正確に把握するのは難しいですが、株式は取引量を正確に把握することが可能です。
出来高の見方
出来高の見方は、主に4つです。
出来高が多い場合 | 売買成立した数が多い |
売買成立した数が少ない | 売買成立した数が少ない |
トレンドの転換 | 出来高の減少から急増 |
天井・底 | 出来高の上昇から激減 |
出来高を見る場合は、売買成立の数が多いかどうか確認しましょう。
売買成立の数が多いと出来高が多く、売買成立の数が少ないと出来高が少ない傾向があります。
売買成立の多さで、売買の強弱なども把握できます。
また、出来高が減少から急増する場合は、トレンド転換する可能性があります。
出来高が上昇してからいきなり激減すれば、天井や底と判断することも可能です。
出来高は、紹介した4つの観点を把握していれば、相場の方向性を把握できます。
出来高を確認することで、取引量が分かるため売買の強弱を把握できます。
出来高の種類
出来高は、いくつかの種類に分類されます。
- セッション出来高
- 可視範囲出来高
- 固定期間出来高
では、それぞれどういった特徴があるのか見ていきましょう。
セッション出来高
セッション出来高は期間を1日で区切って、1日の出来高ごとに表示します。
セッション出来高を活用することで、前日の時間帯で相場が活発だったのか確認することが可能です。
可視範囲出来高
可視範囲出来高は、チャートに表示されている時間帯の出来高を全て表示できます。
時間ごとの出来高の偏りなどを確認できるため、トレンドの転換期の傾向を探ることが可能です。
固定期間出来高
チャート上で指定した任意の期間の出来高を視覚化することが可能です。
任意の期間の出来高を可視化することで、資産の全体的な価格変動ではなく、指定した出来高の動きを確認できます。
以上が、出来高の種類についてです。
各出来高はより精度の高い分析を行えますが、有料プランでないと利用できないので、合わせて覚えておいてください。
基本的には、デフォルトのインジケーターやカスタムインジケーターを使うことをおすすめします。
出来高でおすすめのインジケーター5選
出来高でおすすめの無料インジケーターは主に5つです。
- 出来高(Volume)
- オン・バランス・ボリューム(OBV)
- 24時間出来高(24h Volume)
- ネット出来高(Net Volume)
- アップ/ダウン出来高(Up/Down Volume)
今回は、TradingViewを中心にインジケーターを紹介していきます。
いずれのインジケーターも、使い方次第で分析の質が高まるものばかりです。
それでは、インジケーターごとに特徴を見ていきましょう。
出来高(Volume)
出来高(Volume)とは、出来高の中でも最も基本的なインジケーターです。
トレンドの発生から終了までを把握できます。
出来高(Volume)はFXと株で考え方が違います。
FX | ティック回数 |
株式取引 | 売買された株数 |
FXは、ティック回数(売買が成立した回数)によって考える必要があります。
一方で、株式取引は売買された株数で考える傾向があります。
上記の考え方に沿って、「価格×出来高」で売買の強弱を把握することが可能です。
売買の強弱を把握すれば、エントリータイミングから決済までの質を高められます。
出来高(Volume)は最も基本的なインジケーターで、売買の強弱を把握することが可能です。
オン・バランス・ボリューム(OBV)
オン・バランス・ボリューム(OBV)は、差し引き計算による出来高を軸に考えたインジケーターです。
「On Balance Volume」の略称としても知られています。
オン・バランス・ボリュームは、出来高からトレンドの推移を確認できます。
例えば、オン・バランス・ボリュームが上昇している場合は、上昇トレンドと判断可能です。
一方で、オン・バランス・ボリュームが下がっていれば、下降トレンドと判断します。
決済の場合は、天井や底を見て複数の箇所で同じ反応をしているところを目安に考えましょう。
オン・バランス・ボリュームは、トレンドの推移を判断できるインジケーターです。
24時間出来高(24h Volume)
24時間出来高(24h Volume)は、過去24時間で取引された出来高を通貨単位で確認できるインジケーターです。
出来高を通貨単位で確認することで、売買の強弱を把握できます。
例えば、出来高が急増した場合は、買い手が多くなっていることを表します。
一方で、出来高が減少すれば、買い手が少なくなるため、トレンドが変わる可能性があります。
最近では、仮想通貨・暗号資産などの取引でも使われることが多いです。
24時間出来高(24h Volume)は、過去24時間の取引された売買の情弱を把握できます。
ネット出来高(Net Volume)
ネット出来高(Net Volume)は、トレンドの方向性を確認できるインジケーターです。
価格の上昇や価格を把握し、相場の方向性を確認できます。
ネット出来高(Net Volume)は、ゼロベースと呼ばれているものを基準にしています。
例えば、ゼロベースよりもラインが上にある場合は、買い気配が強くなっていると考えられます。
一方で、ゼロベースよりもラインが下にあれば、買い気配が弱いと覚えておきましょう。
中には、ゼロベースよりもラインが上にもかかわらず、下降トレンドの時もあります。
通常とは異なるラインの動きをしている場合は、ダイバージェンスが発生しているためトレンドの転換に注意してください。
ネット出来高(Net Volume)はゼロベースを軸に、トレンドの方向性を確認できるインジケーターです。
アップ/ダウン出来高(Up/Down Volume)
アップ/ダウン出来高(Up/Down Volume)とは、各バーの中で取引された方向性を表示したものです。
各バーを見ることで、売買の強弱を把握できます。
売買の強弱は、アップボリュームとダウンボリュームで判断可能です。
例えば、アップボリューム(価格が上昇したときに計算される出来高)が大きければ買い注文が多く発生しています。
一方で、ダウンボリューム(価格が下降したときに計算されるボリューム)が大きいと、売り注文が多い傾向があります。
ネット出来高は、アップボリュームやダウンボリュームの大きさによって、売買の強弱を把握できます。
以上が、おすすめの出来高に関するインジケーターです。
出来高のインジケーターは、さまざまな種類が存在します。
実際に使ってみて、あなたに合った出来高のインジケーターを見つけましょう。
筆者は、基本的な出来高(Volume)から使ってみることをおすすめします。
出来高のおすすめのカスタムインジケーター3選
中には、出来高のカスタムインジケーターなどもあります。
- Neglected Volume by DGT
- RedK Volume-Accelerated Directional Energy Ratio (RedK VADER)
- Market sessions and Volume profile – By Leviathan
今回は、特に人気のある出来高のカスタムインジケーターを紹介いたします。
Neglected Volume by DGT
『Neglected Volume by DGT』は、複数の機能を搭載しているインジケーターです。
『Neglected Volume by DGT』に搭載されている機能の詳細は下記の通りです。
搭載されている機能 |
---|
バランスボリューム(OBV) OBVのモメンタム 価格変動 OBVの相関係数 出来高移動平均線 チャイキンマネーフロー(CMF) |
バランスボリューム(OBV)やOBVのモメンタム、価格変動、OBVの相関係数などが搭載されています。
ほかにも、出来高移動平均線やチャイキンマネーフロー(CMF)があります。
さまざまな機能を使うことで、ダイバージェンスやドゥンダイバージェンスを検出します。
『Neglected Volume by DGT』は、複数の機能を使うことでダイバージェンスやドゥンダイバージェンスを検出できます。
RedK Volume-Accelerated Directional Energy Ratio (RedK VADER)
RedK Volume-Accelerated Directional Energy Ratio (RedK VADER)は、売買の強弱を確認できるインジケーターです。
ゼロライン 買いライン 売りライン |
主に、「ゼロライン」「買いライン」「売りライン」で構成されています。
3つのラインを確認することで、売買の強弱を把握することが可能です。
特に、開発者はゼロラインがクロスする時をエントリーポイントとして注目しています。
つまり、ゴールデンクロス・デッドクロスが発生すれば、明確なエントリーポイントといえます。
『RedK Volume-Accelerated Directional Energy Ratio』は、3つのラインを使って売買の強弱やトレンドの方向性を確認できます。
Market sessions and Volume profile – By Leviathan
『Market sessions and Volume profile – By Leviathan』は、FXのセッションを追跡してくれるインジケーターです。
例えば、下記のようなセッションを追跡できます。
東京(UTC/GMTの1:00 – 9:00) ロンドン(7:00 – 16:00) ニューヨーク(13:00 – 22:00) |
東京やロンドン、ニューヨークなどのセッションを追跡できます。
さらに、日次、週次、月次セッションのどれかを選んで表示することも可能です。
『Market sessions and Volume profile – By Leviathan』は、さまざまな市場でセッションを追跡できます。
以上が、出来高のおすすめのカスタムインジケーターです。
いずれのカスタムインジケーターも、トレーディングビューで人気なものばかりです。
MT4・MT5でインジケーターを使う場合は、信頼できるサイトからダウンロードしましょう。
複数の機能を取り入れたい場合は、カスタムインジケーターがおすすめです。
出来高のインジケーターの表示・削除方法
出来高のインジケーターを使う際には表示・削除方法を把握する必要があります。
なぜなら、表示・削除方法が分からないと、出来高のインジケーターを適切に使用できないからです。
- 出来高インジケーターの表示方法
- 出来高インジケーターの削除方法
今回は、トレーディングビューでの表示方法・削除方法をご紹介いたします。
MT4・MT5の表示・削除方法を知りたい方は、下記のURLからご参照ください。
MT4初心者必見!インジケーターの入れ方を丁寧に解説!
MT5インジケーターの入れ方!削除方法や追加・表示ができない時の対策を解説!
出来高インジケーターの表示方法
トレーディングビューの出来高インジケーターの表示方法は、いたってシンプルです。
1.インジケーターを選択 2.テクニカルを選択 3.入れたいインジケーターを選択 |
まずは、左上にある「インジケーター」をクリックし、「テクニカル」を選択します。
入れたいインジケーターを押せば、出来高インジケーターを表示することが可能です。
お目当てのインジケーターが見つからない場合は、検索で入力すると見つかります。
出来高インジケーターは、3つの工程で表示できます。
出来高インジケーターの削除方法
出来高インジケーターの削除方法もいたってシンプルです。
インジケーターをクリックして「Deleteキー」を選択 インジケーター名の右側にある「×」もしくはゴミ箱のマークを選択 インジケーターを右クリックし「インジケーター削除」を選択 |
削除方法は、インジケーターをクリックして「Deleteキー」を押すだけです。
インジケーター名の右側にある「×」もしくはゴミ箱のマークを選択して消すこともできます。
さらに、インジケーターを右クリックし「インジケーター削除」を選択しても削除可能です。
出来高インジケーターの削除方法もシンプルで、いくつかの方法で削除できます。
以上が、出来高インジケーターの表示・削除方法です。
表示・削除方法どちらも非常にシンプルなので、FX初心者でもすぐに覚えられるでしょう。
出来高のインジケーターは、表示・削除方法どちらもシンプルで分かりやすいです。
出来高の高い通貨ペアで取引しよう
出来高インジケーターを使う際は、出来高の高い通貨ペアを利用する傾向があります。
なぜなら、出来高の高い通貨ペアを利用することで、効率良くFXトレードを行えるからです。
通貨ペア | 取引量 | シェア率 |
---|---|---|
ユーロ/米ドル(EUR/USD) | 1,705 | 22.7% |
米ドル/日本円(USD/JPY) | 1,013 | 13.5% |
英ポンド/米ドル(GBP/USD) | 714 | 9.5% |
米ドル/人民元(USD/CNH) | 494 | 6.6% |
米ドル/カナダドル(USD/CAD) | 410 | 5.5% |
豪ドル/米ドル(AUD/USD) | 381 | 5.1% |
通貨ペアの出来高は、3年に1度公開される国際決済銀行(BIS)が公開している「外国為替市場取引額の通貨別シェア率」で確認できます。
ランキングを確認して見ると、「ユーロ/米ドル」「米ドル/日本円」「英ポンド/米ドル」のシェア率が高いことが分かります。
出来高の高い通貨ぺアはスプレッドも狭いため、安定した動きをする傾向があります。
また、取引量が多くテクニカル分析が効きやすいので、インジケーターの本来の力も発揮できるでしょう。
出来高の高い通貨ペアで取引することで、出来高インジケーターの本来のパフォーマンスに期待できます。
以上が、出来高の高い通貨ペアについてです。
出来高の高い通貨ペアは相場が安定する傾向があるため、取引しやすくおすすめです。
テクニカル分析も効きやすいので、インジケーターの力も発揮できるでしょう。
特に、ユーロ/米ドルや米ドル/日本円はおすすめです。
まとめ
出来高とは、ある一定の期間内に行われた取引の量を表す指標です。
株式は株式取引に対して、出来高を正確に把握できます。
一方で、FXは店頭取引(OTC)のため、正確な数値を把握できないといわれています。
出来高を見る場合は、売買成立の数が多いかどうか確認してください。
売買成立の数が多いと出来高が多く、売買成立の数が少なければ出来高が少ないと覚えておきましょう。
出来高インジケーターはさまざまな種類のインジケーターが存在します。
今回紹介した出来高インジケーターを参考にして、FXトレードに活かしてみてください。
特に、出来高の高い通貨ペアを利用することで、効率良くFXトレードを行えます。
相場も安定しており、テクニカル分析も効きやすいため、インジケーターの本来のパフォーマンスも発揮しやすいです。
FXの出来高インジケーターを使う際の参考になれば幸いです。
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