FXのインジケーターとは!?メリット・デメリットや種類を徹底解説!
今回の記事では、FXのインジケーターとは何なのか、インジケーターを使うメリットやインジケーターの種類について解説します!
FX初心者がFXを始める時に必ず使用するものに『インジケーター』があります。インジケーターという名前ぐらいは聞いたことがある人でも、実際にFXのインジケーターを使ったことの無い人がほとんどのはずです。
この記事を読み終えたころにはインジケーターを使ってみたくなっているはずです。
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目次
FXのインジケーターとは?特徴や優位性を紹介!
FXにおけるインジケーターとは、直近の相場状況がどうなのかを過去のデータを元に示してくれる指標のことを言います。
『インジケーターの形状がこのようになったので、エントリーしよう。』『インジケーターがトレンド相場の終わりを示唆しているのでそろそろ利益確定しよう』といった具合に使います。インジケーターは、FXトレードにおけるエントリーや決済の目安になるものです。
結論から言いますと、FXではインジケーターを使わないと勝てません。というより、FXトレードをするのであれば、必ずインジケーターを使う必要があります。
理由はただ1つ。FXのインジケーターには優位性があるからです。優位性とは、『何も考えずにFXトレードした時よりも勝てる確率が高くなる』状況のことを言います。
FX相場は、買いか売りか(上がるか下がるか)です。エントリーのパターンは買いもしくは売りの二択です。つまり、何も考えず適当に買いか売りのエントリーした場合、勝てる確率は50%です。これでは優位性はありません。
しかしFXではインジケーターを適切に使うことによって、その勝率を10~15%程度引き上げることができます。インジケーターを使うことによって勝率が60%になれば、継続することでトータルではプラスに持っていくことができます。これは優位性があるということです。
ここで勘違いしないで頂きたいのが、インジケーターを使うからと言って勝率が80%や90%になるわけではありません。あくまで若干の優位性を確保できるに過ぎません。しかしFXではこの『若干の優位性』が物凄く重要になってきます。
勝率は80%や90%になる必要はなく、60%あれば十分なのです。FXでトータルで勝つためにはこのぐらいの割り切りが必要です。
FXのインジケーターは、勝率を五分五分のラインから10~15%引き上げてくれる指標だと理解して下さい。
では、FXでインジケーターを使うことのメリットを5つ、解説します。
FXでインジケーターを使うメリット
①インジケーターを使いこなせば、トータルでは勝てる。
FXではインジケーターを適材適所でしっかり使いこなせれば、トータルでは勝てます。適材適所と言いましたが、ここが非常に重要です。
FXのインジケーターには大きく分けると、『トレンド相場で強いインジケーター』と『レンジ相場で強いインジケーター』の2種類があります。
トレンド相場とは一方の方向に向かって偏って進んでいる相場のことです。レンジ相場とは、同じ価格幅の所を行ったり来たりを繰り返していて方向感のない相場のことです。
FXの基本中の基本になりますが、まず大きな時間足チャートにおいて、インジケーターを使って現在の相場がトレンド相場なのかレンジ相場なのかを判断します。FX相場全体が買い方向に向かっているのか売り方向に向かっているのかを、インジケーターを使って、およその方向感を見極めるのです。
この見極め自体は、6~7割程度当たれば十分です。インジケーターを使っても、今の相場がトレンド相場なのかレンジ相場なのか完全に見極めることは不可能です。インジケーターを使えば、6~7割の精度で、大局的に見てトレンド相場なのかレンジ相場なのかは当てることができます。
現在のFX相場がトレンド相場かレンジ相場なのかを6~7割がた的中できれば、FXではトータルで勝てます。それを実現してくれる存在こそ、インジケーターなのです。
②インジケーターを使えば『ダマシ』も割り切れる。
FXに参加しているトレーダーは本当に色んな人がいます。FXチャートだけ見ていると、そこに人が介在していないかのような錯覚を覚えますが、レートが上がったり下がったりしているその画面の裏側には、世界中のトレーダーがいるのです。
ベテラントレーダーの中にはインジケーターの特徴を逆手にとって、FX初心者から利益を吸い上げようとする人もいるのです。FXは弱肉強食の世界なので、強い者が弱い者から利益を奪い取ることは日常茶飯事です。その代表例が『ダマシ』と言われるFX現象です。
ダマシとは、例えばインジケーターが買い方向を示しているので買いエントリーをしたのに、結果としてレートが逆行(売り方向に行ってしまう)することを言います。
結論から言います。FXでは『ダマシ』は回避できませんし、特にFX初心者は『ダマ』されます。インジケーターが示唆する方向にエントリーしても、負ける時は負けるのです。しかしこれは考え方1つで大きく変わります。
FXではインジケーターの通りに地道にエントリーを続ければトータルでは勝てるのです。ダマシはあるものだと想定しておきます。ダマされたとしても、ダマシを含めてもインジケーターの優位性自体は揺るがないのです。
ダマシという現象は、ベテラントレーダーがFX初心者から利益を搾取するために存在しています。FX初心者はダマシに遭って負けると自信をなくし、インジケーターを信じられなくなっていきます。そしてインジケーターを無視した感情任せのトレードをして、さらに損失を膨らませる(ベテラントレーダーはさらに利益を得る)ことになるのです。
インジケーターを使えば、トータルでは勝てることが見えているので、ダマシに遭っても割り切ることができます。ダマシに振り回されず、地道にインジケーターを使い続けることが重要なのです。
③インジケーターを使って自分のルールを作れる。
インジケーターを使って自分なりのFXトレードルールを作ることができます。これこそがインジケーターの最大のメリットと言っても過言ではありません。
FX初心者の典型的な失敗パターンは、トレードルールもエントリー根拠もなく感覚だけでトレードして負けるパターンです。『なんとなく』などと言った曖昧な根拠でエントリーしても、ベテラントレーダーが手ぐすね引いて待ち構えるFX相場で勝てるわけがありません。
そこでFX初心者の武器になるのがインジケーターなのです。インジケーターを使いこなせば、平均的には100戦60勝40敗ぐらいの戦い方ができます。その際、『インジケーターがこの状態になったら買いエントリーする』『インジケーターがこのように示唆すれば諦めて損切りする』といった具合に、自分なりにFXトレードルールを構築することが非常に重要です。
インジケーターを活用すれば、感覚や感情の入り込む余地がなくなり、厳格な自分のルールを手にすることができるのです。
FX初心者はまずはインジケーターを使って自分なりのトレードルール・トレードパターンを作ることを最優先に考えて下さい。
FXトレードをしていくうちに、自分に合ったインジケーターは必ず見つかります。トレンド相場で大きな利益を得たい人はトレンド向けのインジケーターを使い、レンジ相場でコツコツと堅実に利益を積み重ねていきたい人はレンジ向けのインジケーターを使えばいいのです。
④インジケーターで期待値を算出できる。
FXトレードをする上で非常に大切な考え方として『期待値』があります。FXはギャンブルではなく投資なので、FX初心者には是非とも期待値という考え方を理解しておいて頂きたいのです。
期待値とは『平均利益額÷平均損失額』で算出できます。平均利益額とは、全ての勝ちトレードで得られた利益を、トレード回数で割れば算出できます。同様に平均損失額とは、全ての負けトレードで被った損失を、トレード回数で割れば算出できます。
期待値は『1』を超えると、そのルールでトレードを続ければ利益が増えていくことを意味しています。インジケーターを使って厳格なトレードを続けていれば、おおよその期待値を把握できるようになります。
例えば、あるインジケーターを使ってFXトレードを繰り返した時に、100勝100敗だとします。勝ちの平均利益が1万円、負けの平均損失が7千円なら、期待値は100÷70≒1.42となり、このインジケーターを使ったルールでFXトレードを継続すれば、トータルでは必ず勝てることになります。
インジケーターを使ってルールを作り、そのルール通りにトレードした結果がどうだったか、その実積データを分析することによって、今後もそのインジケーターを使うべきなのか、もしくはそのインジケーターの使い方自体を修正してみるか、といった具合に改善策を立てることができます。
改善を繰り返す中でトレードの精度は高くなり、安定して期待値1以上を出せるインジケータールールを作り出すことができるのです。これがもし感覚だけでトレードしていたとしたら、実積分析することすらできず、次の改善に進むことすらできません。
感覚や感情だけでトレードすると何も残らず、時間と資金の浪費になることを是非覚えておいて下さい。FX初心者は、インジケーターでルールを作り、期待値を算出することでベテラントレーダーと対等に戦えるようになるのです。
⑤インジケーターを理解すれば自動売買EAを使いやすくなる。
FXには初心者の強い味方として自動売買EAがあります。これはMT4チャートさえ使える環境であれば、誰でも使うことができます。
自動売買EAはFXのプロが作り上げたロジックを元に自動売買してくれる仕組みです。放置していても勝手にエントリーしてくれ、決済まで自動で行われます。仕事と掛けもちして副業としてFXを考えている人にも心強い存在です。
自動売買EAにもトレンド相場に強いタイプのものと、レンジ相場に強いタイプのものがあります。もしトレンド相場に強い自動売買EAであれば、インジケーターを使ってトレンド相場であると判断できた時にだけ稼働させれば、より効率的に利益をあげることができます。
逆にレンジ相場に強い自動売買EAであれば、インジケーターを見て明らかに強いトレンドが出た時や、大きな経済指標発表時や要人発言時に相場が急変しそうな局面では、自動売買をオフにしてトレードを見送る、という戦略も立てられます。
自動売買はオン・オフ(稼働する・しない)は任意に設定できます。インジケーターの特徴を把握しておくことで、自動売買EAを使ったトレードでもより有利かつ効率的に戦うことができるのです。
インジケーターにはトレンド系とオシレーター系がある
ここまではFXでいかにインジケーターが重要であるか、そのメリットを見てきました。では実際に、インジケーターにはどのようなものがあるかを見ていきます。今回はざっくりと大まかなイメージを把握しておいて下さい。次回の記事で、各インジケーターの特徴を解説していきます。
インジケーターは大別すると、『トレンド系』と『オシレーター系』があります。トレンド系はその名の通り、トレンド相場に強い順張り向けインジケーターです。トレンドが出ているのかどうか、そのトレンドに勢いや持続性があるのかなどを判定する際に使います。
一方、オシレーター系は、相場が過熱し過ぎて『買われ過ぎ』や『売られ過ぎ』の状態になっているかを判定する際に使います。『オシレーター系のインジケーターが買われ過ぎを示しているので、売りエントリーで入ろう』という具合に使います。レンジ相場に強い、逆張り向けインジケーターだとご理解下さい。
① トレンド系
・移動平均線
・ボリンジャーバンド
・一目均衡表
・GMMA
・スーパーボリンジャー
・スパンモデルなど
これらはトレンド系インジケーターの代表格とも言うべきインジケーターですが、挙げ出すとキリがないほどのインジケーターがあります。
FX初心者は、まずは移動平均線・ボリンジャーバンド・一目均衡表の3つを覚える所から入るとよいでしょう。これらは視覚的にも非常に分かりやすく、FX初心者におすすめのインジケーターです。
② オシレーター系
・RSI
・RCI
・ATR
・MACD
・CCI
・DMIなど
トレンド系とは打って変わって、ローマ字表記のインジケーターがずらりと並んでいます。しかし見方は難しいわけではありません。FX初心者でもとっつきやすいRSI・MACDの2つをまずマスターして頂ければ十分です。
では、次に実際にインジケーターの使用方法等を学んで行きましょう!
以下の記事ではトレンド系インジケーターとして移動平均線・ボリンジャーバンド・一目均衡表を、オシレーター系インジケーターとしてRSI・MACDの特徴や使い方を、FX初心者向けに解説していきます!
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