FXトレードで勝てない最大の理由「ダマシ」を味方に!「ダマシに強い立ち回り方」を紹介!
チャートを見ていて「ブレイクした」と思ったらすぐに反転、損切りした直後に、今度はまた上がってしまう、市場はこのような動きで溢れています。

FXトレードで負ける一番の原因と、感じている方も多い「ダマシ」を味方に付ける事で、トレード概念が180度変わります。

いつもダマシにやられてしまっている方へ、ダマシの裏では何が起きているのかを理解していただき、オススメの立ち回りもご紹介します。
目次
FXのダマシとは

インジケーターやローソク足のプライスアクション等で、シグナルが出たにも関わらず、その通りに動かずに、逆に値が進んでしまう現象を、市場参加者の多くは「ダマシ」と呼んでいます。
ダマシが発生する具体的なタイミング
ダマシが発生する具体的な例をいくつか挙げます。

まずはインジケーターのダマシの例です。
こちらは王道の買いシグナルである、移動平均線のゴールデンクロスの場面です。短期線が長期線を上抜き、綺麗なゴールデンクロスが発生しています。
しかし、クロス後は上昇出来ずに、直近安値を割れて、損切せざるを得ない状況となっています。まさにダマシの典型例です。
次は、ローソク足のプライスアクションのダマシの例です。

ボックス相場が続いていた流れから、ボックス上限付近のレジスタンスゾーンを上にブレイクアウトし、上昇トレンドの発生が期待出来る場面です。多くのトレード入門書には「順張りブレイクアウトを狙え」という教えが多いと思います。
しかし、ブレイクアウト後の値動きは、値が戻って来てしまい、ボックスの下限も割れてしまっています。
次は、Wボトムでロングエントリーする場面です。

Wボトムのネックラインを上抜け、王道買いシグナルが発生しました。
しかし、期待した上昇とはならず、直近の安値も割れてしまいました。
これらはあくまで一部の例ですが、チャートはこのようなダマシで溢れている事を、多くの方が経験の中で感じているのではないでしょうか。
ダマシに強いオススメの立ち回り
では、ダマシに強いオススメの立ち回りをするためには3つを意識する必要があります。

ダマシにやられないように、どう立ち回るか、大きくは3つの意識をオススメします。
| 「ダマシにやられないため」の3つの意識 |
|---|
| ①シグナルよりも早くエントリー ②シグナルよりも遅くエントリー ③普段損切している箇所でエントリー |
どれも、他の多くの個人投資家の方々と、エントリータイミングをずらす事がポイントとなっています。
シグナルよりも早くエントリー
一つ目の意識「シグナルよりも早くエントリー」を、ダマシの例で挙げたゴールデンクロスの場面で説明します。

長く続いていた下降トレンドの中、短期の移動平均線の向きが、上向きになって来ました。
線の角度を延長して考えると、ゴールデンクロスに「なりそう」という形になって来ています。
この早い段階でのロングエントリーです。ゴールデンクロスしてからエントリーでは、前述のようなダマシに合う可能性も少なくありません。大事なのは、ゴールデンクロス「なりそう」という早い段階でのエントリーです。

ゴールデンクロスに「なりそう」の段階になる、だんだんとクロスの達成やその後の上昇を狙った買いが入って来て、値が上がりやすくなります。
また、クロス前の時点では、多くのロング勢が高値で捕まっている状況ではないため、上昇し切れずに下がる場合でも、大きな損切が走るような急激な下げは発生しづらく、落ち着いた値動きの中で比較的安全なトレードを行う事が出来ます。

Wボトムの場面も見ていきます。
Wボトムのネックラインブレイクでエントリーするのではなく、Wボトムに「なりそう」の段階でエントリーします。

徐々にWボトムの完成やその後の上昇を狙った買いが入って来て、値が上がりやすくなります。
こちらも、エントリーの時点では、高値で捕まっているロング勢が少ないために、急激な下落に巻き込まれにくいメリットがあります。
シグナルよりも遅くエントリー
次は、二つ目の意識「シグナルよりも遅くエントリー」です。

こちらも、多くの個人投資家とエントリータイミングをずらす事が目的です。
シグナル発生後の様々な注文のぶつかり合いを経て、シグナルが示す方向に値が進む事を確認し、ダマシの発生可能性が低い事を見極めてからエントリーするイメージです。
レジスタンスゾーンの上ブレイクの場面で説明します。

遅くエントリーとは、ブレイク後に、値が押して来た時に、先ほどまでレジスタンスゾーンであった価格帯が、サポートゾーンに変わった事を確かめ、ダマシの発生可能性が低いと判断出来たら、エントリーします。
ロールリバーサルを狙ったトレード等が、その部類に入ります。
値が急に進むと、慌てて飛び付いて、やられてしまう事が多い方に、ぜひ参考にして欲しいエントリータイミングです。
普段損切している箇所でエントリー
三つ目の意識は「普段損切している箇所でエントリー」です。

Wボトムのネックラインブレイクでロングエントリーしていた場合、多くのトレーダーは、直近安値割れに損切りを設定します。
「普段損切している箇所でエントリー」とは、直近安値を割れたら、ロングエントリーするイメージです。

多くの投資家が損切を設定する価格を割れた場合、セリングクライマックスという急落が起こる事が多々あります。多くのロングポジションが狩られた後は、しこりが少ない為、上昇しやすくなります。底となる可能性が高まります。
一見すると、安値割れや急な下げの後は、怖い位置でのエントリーに思える方も少なくないかもしれません。しかし、トレードの本質を考えると、高値で買うよりも、安値で買う事の方が、本来は望ましい事です。主観的にならずに、相場を俯瞰して見ていきましょう。
| セリングクライマックスとは |
|---|
| 株式市場などで下落局面の最終段階に起こる、投資家のパニックによる大量の売りが頂点に達する現象 |
まとめ:ダマシにあう方は不安や怖いと思うタイミングでエントリーしている

現在安定して勝っている方は、大きくトレードの仕方を変える必要はありません。もし、上手く行っていない方は、不安に感じたり、怖いと思うタイミングが、正しくないかもしれません。
シグナルが出たタイミングで、安心してエントリーしているかもしれませんが、その「安心」というトレードタイミング自体が間違っているかもしれません。
デモトレードでも構いませんので、ぜひ、トレードタイミングや考え方自体を変えてみる事にチャレンジしてみて下さい。
今後も定期的に、テクニカル、ファンダメンタルズ共に、トレーダーの皆様のお役に立てる記事を配信予定ですので、ぜひチェックして下さい。

投資歴25年のテクニカルトレーダー。FX、株式をはじめ、あらゆる金融商品に精通。スキャルピング~中長期投資まで、様々な手法を扱うオールラウンダーとして活躍。
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