「移動平均線」のオススメの種類と設定値、具体的な使い方を大公開!
トレードしている方であれば、誰もが最初に学ぶインジケーターの一つである「移動平均線」について、オススメの種類と設定値を紹介します。
移動平均線をチャートに表示している方は非常に多いと思いますが、このような方も多いのではないでしょうか。
知識不足で、自分のスタイルに合った移動平均線の種類、設定値等が分からず「ツールのデフォルト設定のまま」ほとんど意味無く表示しているだけとなっている |
少し勉強したものの、様々な使い方があるために、再現性を整理出来ておらず、実際のトレードで「勝ちに繋がる役割を果たせていない」 |
こういったお悩みの解決を目指し、記事内容を構成させていただいております。
以下が本記事の目次です。この流れで進めていきます。
移動平均線の基本
では「移動平均線の基本」から入っていきましょう。基本はご存じの方も多いとは思いますが、今一度振り返る事で、後の理解が深くなります。目を通していだだければと思います。
「移動平均線」とは、過去の一定期間の価格の平均を線で繋いだものです。例えば「20本移動平均線」であれば、直近20本の終値の平均を線で繋いだものになります。英語では、Moving Average、「MA(エムエー)」と略して使う事も多くあります。
計算式は、画面のような式にはなりますが、移動平均線を表示出来ないトレードツールはほぼ存在しないと思われますので、式は覚える必要はありません。優位性のある使い方を学ぶ事に注力していきましょう。
おすすめの種類
続いて、移動平均線の「おすすめの種類」です。移動平均線は、前項の式で計算出来る「単純移動平均線」の他、以下のように、たくさんの種類があります。
それぞれ計算式が異なっており、画面のように動きも大きく異なります。
では、たくさんの種類の中から「何を使えば良いのか」迷ってしまうところですが、「優位性を生かす」という意味では、世界中でより多く使われている、意識されている線ほど重要であると言えます。
その意味では、SMA、EMAの二つが、世界中のトレーダーや、機関投資家等含めて、利用者が最も多いと言われておりますので、どちらかを使っていただく事が、優位性、再現性の高いトレードに繋がりやすいと考えられます。
この二つの移動平均線の特徴を深堀します。
SMAは、単純移動平均線という名の通り、シンプルに平均価格を追うラインですが、EMAは、過去の価格よりも、直近の価格に比重を置いて算出された移動平均線です。直近の価格が重視されているため、SMAよりも相場の変化に素早く反応するのが特徴です。但し、反応が早い分、ダマシの発生も多くなるデメリットがあります。
それぞれ、価格がしっかり反応する事も多く、甲乙つけがたいところですが、初心者の方においては、ダマシに振り回されづらい立ち回りが重要となりますので、SMAがよりオススメのラインと言えます。
複雑に計算されたものほど「勝てそう」と思ってしまう方も多いと思いますが、勝っているトレーダーの多くは、シンプルなものを武器としている方がほとんどです。
シンプルなものほど、世界中で使われているから、価格が反応しやすいためです。自信を持って、SMAをご自身の武器にしていただければと思います。
おすすめの設定値
次は、移動平均線の「おすすめの設定値」です。
移動平均線の設定は、ツールのデフォルト設定のままや、何となくの数字で設定している方も少なくないと思います。しかし、世界中で強く意識されている設定値の線ほど、強く反応する可能性が高まります。故に人気の設定値を、以下の表にまとめました。
表の設定値は、世界でも人気の設定値の例になります。移動平均線は、もちろん単独で使う事も出来ますが、期間設定の違う複数本の組み合わせで使用し、それぞれの線に役割を持たせる事で、より優位性を高める事が出来ます。
では、どのような組み合わせがトレードしやすいのか、考えていきます。以下は組み合わせを考える上での基本概念です。
これらを踏まえ、あくまでオススメの例の一つですが、以下の設定を挙げさせていただきます。
短期線20SMA、中期線60SMA、長期線200SMAの3本設定です。長期線で大局的なトレンド判断を行い、短期線と中期線を使って作られるリズムに合わせてトレードするイメージです。
どの線も、市場で強く意識されている設定の線のため、しっかり反応する事を感じる場面が多く生じると思います。あくまで一例ではありますが、設定に悩んでいる方の参考になればと思います。使っていく中で、ご自身のスタイルに合わせて調整していく事も良いと思います。
では、この設定で実践に使える手法を一つご紹介します。
移動平均線「押し目買いクロス」手法の流れ |
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1.価格が200SMAの上にある時に、上昇トレンドと判断 2.上昇トレンド時に、20SMAと60SMAがゴールデンクロス 3.価格がクロスに近い位置であればロングエントリー ※ショートの場合は条件が逆になります。 |
簡単ではありますが、各線の特性やトレンドに合わせてトレードする優位性をしっかりと生かしており、安定した立ち回りを目指す事が出来ます。
今回はあくまで、大まかな手法イメージという形ですが、更に上位足の方向も移動平均線を使い確認したり、指標時間等のイレギュラーな時間帯はトレードを止める等、成績の向上に向け、工夫出来るポイントは多々あります。お試しいただければと思います。
まとめ
以上が「移動平均線」オススメの種類と設定値です。大切な事は、移動平均線は強力な武器ではありますが、ご自身でしっかり使いこなす事、経験を積み、PDCAを繰り返し、ご自身の武器にするイメージです。ぜひ、移動平均線を極めていただければと思います。
今後も定期的に、テクニカル、ファンダメンタルズ共に、トレーダーの皆様のお役に立てる記事を配信予定ですので、ぜひチェックして下さい。
投資歴25年のテクニカルトレーダー。FX、株式をはじめ、あらゆる金融商品に精通。スキャルピング~中長期投資まで、様々な手法を扱うオールラウンダーとして活躍。
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